
カスガ全快 ! 今日は食べたものをひとつも吐かなかった。食欲も
だいぶ出てきて、牛乳も美味しそうに飲んでいた。カスガは吐きたくなると、か細い不安気な声で鳴く。鳴くたびに様子を見に行くから夕べは私もほとんど寝ていなかった。物言えぬものが病気になったら
本当に可哀想だ。痛くても苦しくても訴えることが出来ないのだから。
なにはともあれ、回復して良かった。
今日は長女にカスガを見てもらい、次女と映画を観に行ってきた。
「サイレントヒル」プレステのゲームを何回もしているから、町の風景など本当によく再現しているなと思った。主人公が男性ではなく、女性
だったのはちよっと妙な気がしたが、それにしても恐ろしい場面が多くてとても怖かった。レッドピラミッドの三角頭は、ゲームのときは
カッコ良いと思ったが、映画では怖い地獄の処刑人としか見えなかった。まさに大鎌を持った地獄の番人そのものだ。バブルヘッドナース
も素晴らしく気味悪い。賛否両論あると思うが、
私の中では一応○だった。
ただ、元サイレントヒル出身の警部(?)の存在が意味不明な気がした。
何のために彼が必要なのかがわからない。
それと、主人公の女性の主人が能無し芸無し役立たずだったのが、
ちょっといけなかったなあ・・・あれもいらない存在だ。
電子出版「短編集 闇の中の住人」別荘1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 「ママの店」
私は思わず身を乗り出した。
それはねえ・・・と話し出したママの考えとは、
母親をこっちの世界に連れてきて、
けいこちゃんに会わせてあげると
言うことだった。
「でも、精神が壊れたってことは
正常に脳が動いてないってことでしょ、
そんなブッ飛んだ頭で
けいこちゃんのことがわかるかな・・・」
私が心配そうに言うと、
「やってみなきゃわかんないけど、
とりあえずけいこちゃんに
お母さんを会わせてあげようと思うの」
ママの言う通りだと私も思った。
我が子が死んだショックで壊れた精神も、
我が子に会えれば元に戻るかもしれない。
でも、それには問題が一つある。
「そりゃいいことだと思うよ。
でもさ、どうやってこっちの世界に
連れてくりゃいいのかな、
夢の中に入り込んで誘導する・・・んだよね」
「そういうこと。じゃ、今からあんたをあっちに
飛ばすからね」
ママが早くも目を閉じ、
両手をこねくり回し始めたので私は驚いた。
「ちょっ、待ってよ・・・また僕なの ? 」
ママはブツブツと呪文を唱えながら腕で大きく弧を描く。
一度高く上げられた腕が再び下に下ろされたとき、私は
もう、別世界に飛んでいた。
〜つづく
ホームページ上に今までの分を
「ママの店13」としてアップしましたので、ご覧ください。
(ママの店12前編) (ママの店12後編)その他の作品紹介
2006.08.04. (00:20)
小説 文学 /
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