筆者  活動状況  オンライン小説  新刊+出版本  更新情報 ブログ
メルマガ Link HOME MAIL


fc2-BlogRanking   Blog Entry
管理人

樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

    モバイル版を開設しました!
月別ログ
カテゴリ
最新記事
コメント
トラックバック
リンク




2006.09

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30

オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店


ちりめんじゃこの袋は怖い!

昼食後、机の上にじゃこの袋を置っぱなしで
食器の後片付けをしていたら、ナナが袋を頭にスッポリかぶり、
フラフラの状態で部屋から出てきた。びっくりして即袋を取ったが、
呼吸困難になったのかそのままひっくり返った。
すぐに元に戻ったから良かったけれど知らずにいたら
大変なことになっていたところだ。
いったい何が起こったのかわからない。
袋をかぶっても、息は出来る状態なのに
何故フラフラになったんだろう。
脱酸素剤(品質保護の薬品)ひょっとしてこれが原因か?
いずれにしても袋を置きっぱなしは危険だ。

別荘

「ママの店」  



「お、お母さん、大丈夫ですか」

私が声をかけると母親の体がピクリと動いた。
なんとか正気に戻さなければと気持ちは焦るが、
私に出来ることは言葉を掛け続けることだけだ。

「あなたは夢を見ているんです。
 思い出してください、けいこちゃんと約束したことを。
 あなたは死んだら必ず
 けいこちゃんと一緒に暮らすと約束したんですよ。
 今こそその約束を果たすときが来たんです。
 お願いですから思い出してください、
 そんな恐ろしい姿で
 けいこちゃんに会うつもりですか ? 」

私は必死に説得しようとしたが、どう言えば
彼女の心を動かせるかわからない。
こんなとき、中田先生だったら
きっとうまく言えるだろうにと思ったが、
今は私一人で頑張るしかしょうがない。
何かいい言葉は無いのかと目を閉じた。
それはほんの一瞬の間のことだった。
目を開けたときには部屋が無くなっていた。
足首のところまで満ちていた血液が
一滴残らず消えて、
辺り一面真っ白な世界が広がっている。
目の前に倒れているのは白い患者服を着た彼女。
ここは見覚えのある白い世界だ。
鼻腔に清々しい冷たい空気が流れ込み、
汚れた肺の中が綺麗に洗われるような快感を覚える。

やった ! 彼女は元の姿に戻ってくれた。

私は小躍りしたくなるほど嬉しかった。

「お母さん、さあ起きてください。
 僕と一緒にけいこちゃんを迎えに行きましょう」

私は彼女に駆け寄り声を掛けて体をゆすった。
彼女の顔は
何事も無かったかのような安らぎに満ちており、
スヤスヤと眠ってしまっている。

「ママ ! 
 このままそっちに運ぶことは出来ないのかな、
 彼女寝ちゃってんだよ」

私が空中に向かって叫ぶと、

「やってみるから、その人を抱いててくれる ?
 絶対離しちゃダメよ 」

上の方からママの声が聞こえた。

「離したらどうなるのさ」

「別の次元に行っちゃうのよ」

私は慌てて彼女の体に覆いかぶさった。
彼女を抱いたままの移動が始まる。
不思議なことに彼女の体には、
まったく重量感がない。
まるで空気を抱いているみたいだ。
こりゃ本当に気をしっかり持っていないと
彼女を抱いていることを忘れて
手を離してしまいかねない。
反転上昇を繰り返しながら次元の空間を通り抜ける間、
何度も意識が無くなりかけたが、
私は必死に彼女を抱きしめていた。

〜つづく

「ママの店14」 をHPにUPしました。
ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

(ママの店12前編) (ママの店12後編)
(ママの店13)
その他の作品紹介
電子出版「短編集 闇の中の住人」
2006.09.04. (00:45) 小説 文学 / TRACKBACK(-) / COMMENT(4) /
ハレルヤ

Copyright © 2004 Powered by FC2 All Rights Reserved.
Photo by Wisteria Field  Template by lovehelm