
またまたフクちゃんがお布団の上で
「早く寝ようようー」という顔をして私を待っている。
確か麝香猫(じゃこうねこ)というのがいて、
その猫の香りは香水になるそうな。
私にとってフクの体臭がまさにソレ。
うっとりするほどいい香りなのだ。もっともいい香りは
体だけで、あくびとオナラは飛びのきたいほど臭い。
オナラと息だけは絶対嗅ぎたくないなあ・・・
別荘「ママの店」1 2 34 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18・・・・お知らせ・・・・
本日のママの店はお休みさせていただきます。
店主敬白
特別番組
幽霊のお話 第二
うーん、何から書けばいいのか
わからなくなりました。
自分であの不思議な体験を書こうと
思いたったのに、
あまりにも出来事が多すぎて
何から書いたらいいのかわかりません。
その家には七年住んでいたんですが、
順番とか季節とか
そんなことはもう度外視して、思い出した順番に
書いていきましょうかね。
購入したマンションというのは、
私らが二代目の住人で、前に住んでいた夫婦は
一年も経たないうちに別居してしまい、
双方がこの家に住まないようになったそうなんです。
何が原因かまでは知らないし、そんな他人の夫婦の
事情まで知りたいとは思いません。
ただ、子供は無かったそうです。
そこで気になるのは、押入れとか倉庫の隅に
目につかないように貼られた無数のお札・・・
剥がすのも祟りそうで怖いし、
何でこんな隠れた場所にお札なんだろうかと
考えれば考えるほど気持ち悪くなりましたが、
もう考えないことにしたんです。
だから、お札もそのまま貼っておきました。
その当時は私の父が一緒に暮らしておりまして、
廊下奥の左側の部屋を使用しておりました。
あれは夕方の食事の準備を始める
少し前のことでした。
拭き掃除をするために洗面所で
雑巾を洗っていたんです。
洗面台は廊下側を向いていまして、
横は出入り口です。
雑巾を洗っているとき
廊下を父が通って行きました。
自分の部屋に戻るためです。
そしてその後を、
嬉しそうにスキップしながら
子供がついて行きました。
ショートカットで
青みがかったグレーのセータに
黒っぽいズボンを穿いています。
てっきり
その当時小学生だった次女が
父の後ろについているんだと思ったんです。
でも、ふと思い出したんです。
ウチの娘は二人とも髪が長いのです。
今私目の前を通り過ぎていった子供は
ショートカットでした。
しかも、着ていた服に見覚えがない・・・
私は雑巾をほったらかして
濡れた手のまますぐに父を追いました。
父がその子供と一緒に
目の前を通り過ぎて行って、
私が子供の髪の長さと服装に気がついたのは、
時間にしたらほんの数秒です。
だから父が部屋に入ったとたん、
私が飛び込んだことになります。
父も私がいきなり飛び込んできたから
びっくりしていましたよ。
で、部屋には父以外に誰もいなく、
もちろん隣の子供部屋も見ましたが
誰もいません。
大邸宅ならいざ知らず、
人一人通るのがやっとの狭い廊下です。
さっきの女の子が私の横を通って逃げたとは
到底考えられないことです。
念のため父に、
今誰かと一緒だったかと聞くと、
怪訝な顔をして首を横に振ります。
そりゃ知らないでしょうねえ、
だって消えたんですもの・・・
アレはいったい誰だったのでしょうか。
この話は家族皆に話しましたが、
このときもまた
「もう忘れよう」になりました。
〜つづく
「ママの店14」 をHPにUPしました。
ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。
(ママの店12前編) (ママの店12後編)(ママの店13)その他の作品紹介 電子出版「短編集 闇の中の住人」
2006.09.23. (00:58)
小説 文学 /
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