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樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

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2006.09

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オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店


今日の夕食は揚げ物だった。
揚げ物のときは台所に猫達が入ってこないよう特に気を使う。
私が物凄く怒るので、賢い ? 皆は絶対側に来ない。でも、その中で
「私だけはみんなと違う」といった顔で
堂々と進入してくる困ったちゃんがいる。

シュウ だ。

シュウはいつも台所のカウンターの上に陣取って、
飛び乗ってくる猫達を追い払ってくれている。
だから、自分は台所の主なのだ。
揚げ物を出来るだけ避けてはいるが、
たまには天麩羅の一つも揚げたくなる。油を熱しているときは、
たとえシュウでも入ってほしくない。
でもそれを分らすのは至難の業、口で言っても聞かないから
つい手が出てしまう。今日も怒らせてしまった。

今シュウはスネオ になって、ふてくされて寝ている。

別荘

「ママの店」  
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「さあ ! 帰りましょう」

ママはそう言うと両手を大きく広げ、
ブツブツと呪文を唱え出した。

どんよりとした灰色の空の一角に
渦巻が現れ、
私達を迎え入れる準備を始める。
空中に浮いたままだった
けいこちゃんに似た化け物が、
ドーンという大きな音とともに破裂して、
バラバラと砕けて落ちてきた。
砂の上に落ちた破片が
見る見るうちに人の形になり、
よろよろと立ち上がる。
頭部に髪はなく、目の位置に僅かな窪みと
鼻らしき突起が一つ、
ポッカリと開いた黒い口。
全身灰色の
泥人形のような者達が群れをなし、
おぉーん・・・おぉーんと
悲しげな咆哮をあげながら
両手を伸ばし、私達に迫ってくる。

これが中田先生の見た亡者なんだ・・・

苦しい・・・助けて・・・
亡者達の声無き叫びが私の頭の中に木霊する。
はっと気づいたときには、
完全に周りを取り囲まれていた。

「うわっ、ママなんとかして ! 」

私の悲鳴と同時に五人の体は亡者の
海の中から浮き上がり、
空に出来た渦巻目指して飛んで行く。

渦に吸い込まれる瞬間、下を見ると
一塊になった亡者達が手を伸ばし
自分達も一緒に連れて行ってくれと
叫んでいるのが見えた。

〜つづく

「ママの店14」 をHPにUPしました。
ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

(ママの店12前編) (ママの店12後編)
(ママの店13)
その他の作品紹介
電子出版「短編集 闇の中の住人」
2006.09.26. (00:17) 小説 文学 / TRACKBACK(-) / COMMENT(-) /
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