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樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

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オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店特別番組


シュウが右後ろ足を捻挫してしまった !
猫達の夕食を作っている時、カウンターからシュウが転落した。
何故そんなことになったのか、運悪く誰も目撃しておらず
どこを打ったのかすらわからない。
シュウは絨毯に爪を引っ掛けて横たわり、痛そうに唸っていた。
体のあちこちをそおっと触り、痛めた箇所を調べてみたが
足以外はどうやら大丈夫だったみたいでホッとした。
軽い捻挫ですんで良かった。もし骨折していたら
猫にギブスは無理だから大変なことになっていたところだ。
これからはじゆうぶん気をつけてやらないといけない。
台所奉行だなんてホイホイ浮かれていた私らがバカだった。
台所は危険がいっぱい、猫達の怪我は我々人間の責任だ。反省。

別荘

「ママの店」  
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・・・・お知らせ・・・・
本日のママの店はお休みさせていただきます。
                     店主敬白

特別番組
幽霊のお話 第二




昼寝の習慣が今までなかったもんで
よくわからないんですが、
昼寝ってもんは
あんなにはっきりとした夢を
見るもんなんでしょうかね。
それに、なかなか目が覚めてくれなくて、
やっと目が覚めたと思ったら
まだ夢の中だった・・・の繰り返しばかり。
まあ、夢の中にいるときは、
部屋の中の風景が現実と全然違うから
すぐにわかるんですがねえ。

とくに風呂場が酷かったなあ・・・
ドアを開けたとたん
怖くてすぐに閉めちゃいましたよ。
コンクリートだけで出来た浴槽に、
白目剥いた死体が
プカプカ浮いていましたから。

それでねえ、目が覚めた後も
何か体がだるくって、
まるで夢を見るたびに
寿命が磨り減っていくみたいな感じで
正直寝るのが怖くなってきていたんですよ。
それでまあ、
買い物に出かける時間をずらせてみたり、
友人と出かけてみたりして、
出来るだけ家にいないようにしていたら
眠気も襲ってこなくなったんです。
それでそんな夢のことなんか
いつの間にか
忘れてしまっていたんですが・・・・・。

あの日は丁度朝から雨が降っていましてね、
足元も悪いし外に出たくなかったんですよ。
ええ、買い物はしなくても
冷蔵庫に野菜と肉がありましたから、
カレーにでもすりゃあいいかなって感じで。

ソファーに座って煎餅かじりながら
ゆっくりテレビでも見ようと思いました。
このところ家でゆっくりテレビ見る暇も
なかったもんで。
はい、夢のことなどとっくに忘れていましたよ。
でもね、こんなこと言っちゃ何ですが、
昼間のテレビの番組って
あんまりいいものやってないんですよねえ。
連続ものなんか
途中から見てもわかんないし・・・

仕方がないからビデオでも見ようと思って
立ちあがったんです。
そしたら照明がチカチカチカって点滅し始めて、
テレビの画面と同時に
パッと消えてしまったんですよ。
そのとき、さっき鳴っていた雷のことを
思い出して、あっ、こりゃ停電だわって。

ええ、あの家は天気の良い昼間でも真っ暗で
照明がいるんです。
それがこんな暗い雨の日に停電でしょ、
鬱陶しいったらありませんでしたよ。
ソファーにもたれてフゥーって溜息ついていたら、

廊下にバッと明かりがついたんです。
真っ白い壁が強調されるような
眩しい明るさでしたねえ。
いつもの廊下の照明よりはるかに明るいんです。
まあ、停電の後ですから、
眩しく感じたのかもしれません。

でも、思い出したんですよ・・・
私は昼間は電気代を始末して
廊下の照明はつけていないんです。

それにリビングは依然と真っ暗ですし、
テレビも消えたまま・・・・

いえ、それでもそのときは
怖いとかいう気持ちはまだなかったんです。
ただ、アレッ ? って思っただけ。
時間にしたらそんなに長くなかったんですよ、
私が廊下をじっと見ていたのは。

廊下とリビングの境目には
白く塗った木の枠がついた
ガラスのドアがあったんですが、

ドアの向こうに誰か立っているのが見えたんです。
見慣れない茶色っぽい背広を着た
サラリーマン風の男でしたねえ。

誰なんだろうと思ったとき、
真っ赤なネクタイが目につきました。
その人の趣味がどうこうという問題じゃなくて、
あんまり鮮やかな赤だったもんで、
まるで血みたいに見えましたねえ。
そして悪いことに

首から上が無いんです。

それが体を斜めに傾けて
私の方を向いているんですよ。
もうビックリしましてね、全身が凍りつきました。
でも声が出ないんです。でもって体も動かない。
どうすりゃいいんだろと焦っていたら、
チカチカ、パッパッって
リビングの照明がついたんですよ。

いきなりテレビから
女のアナウンサーが喋り出すし・・・

それでね、廊下の照明は消えていました。
もちろんあの首無し男もいません。

あれは怖かったです。
今まで体験した中でもヒットでしたねえ・・・
ほどなく子供達が帰って来てくれて、
まあ気持ちもおさまったんですが、
もうこの家は完全に幽霊屋敷なんだって
今更ですが確信しましたよ。

停電 ? ・・・そうそう、そのことなんですが、
後で近所の人に聞いてみたんですが、
誰も停電なんて知らないっていうんですよ。
どういうことなんでしょうかねえ・・・

〜つづく

「ママの店14」 をHPにUPしました。
ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

(ママの店12前編) (ママの店12後編)
(ママの店13)
その他の作品紹介
電子出版「短編集 闇の中の住人」
2006.10.01. (00:55) 小説 文学 / TRACKBACK(-) / COMMENT(6) /
ハレルヤ

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