
チャーは私がバソコンのキーボードを打っているとよく膝の上に乗る。
写真を撮ってあげると言ったら嬉しそうに振り向いた。
今夜の夕食はまたカレイのから揚げにした。猫達も同じだ。
近所に業務用スーパーがあるおかげで
安く美味しいものが沢山買えるから嬉しい。
何せ我が家は大家族なのだ。
・・・・お知らせ・・・・
本日のママの店はお休みさせていただきます。
店主敬白
特別番組
幽霊のお話 第二
えっ、あの家であったことですか ?
あぁ、そりゃもういろいろありましたよ。
話せばきりがないくらいです。
あれは・・・そう、夜中のことでした。
ふと目が覚めたんです。
何か寝苦しくってね、起きて座ったんですが、
何かいるんですよ、隣に・・・
隣にはいつも主人が寝ているんですが、
主人の胸のところに
黒い影みたいなのが乗っているんです。
何せ夜中のことですからね、
最初は暗くてはっきり見えなかったんですが、
何だろうと思って目を凝らしていたら、
それがね、髪の長い女の人に見えてきたんです。
ゾッと背中が凍りつくような怖さを感じて
悲鳴をあげかけたんですが声が出ないんです。
逃げようと思っても
腰から下が布団にくっついて動きません。
かろうじて上半身だけは動かせたので、
主人がどうなっているか見たんですが、
女に首を絞められて
うんうん唸っているんです。
やめて、って言おうとしても声は出ないし、
手を伸ばしかけたんですが、
女に届きそうなんでひっこめました。
そりゃあもう怖くて怖くて・・・
何でコレがここにいるんだと
必死に考えたんですが、訳がわかりません。
でも、絶対生きている人間ではない
ということだけは分かりました。
だって、黒い煤みたいに透けてるんですもの。
でもこのまま見ているわけにはいきません。
主人がどうなっているのかも心配ですからね、
何度も叫ぼうとしたんですが、
やっぱり声が出ない。
それでね、思い切って手を伸ばしたとたん、
女が私の方に顔を向けたんです。
えっ、手ですか ?
そりゃもうすぐに引っ込めましたよ。
だってねえ、そりゃもう、あなた
気持ち悪いったらありゃしません。
眼球だけが生だったんですもの。
細い血管がいく筋も浮き出た
水っぽくて生白い生の眼球なんです。
全身が影みたいに煤けているのに、
どういうわけか眼球だけが生なんです。
想像してみてくださいな、
それがどれほど気持ち悪いことか。
おまけに、
その生の眼球が私を見ているんですよ。
本当にもう
寝る前にトイレを済ませておいて良かったです。
そうじゃなかったら絶対漏らしてましたよ。
私は心の中で般若心経を唱えました。
はい、唯一私が覚えているお経です。
目の前にいるのは多分悪霊に違いありません。
お経を唱えるしかないと思いました。
般若心経が
効果あったのかどうかは分かりませんが、
とにかく主人の首を絞めるのは止めてくれました。
その代わり私と対峙することになりました。
ターゲットが主人から私へと変わったんです。
でも、一心不乱に唱えていたお経が
効いたんでしょうか、
女はただ黙って、というか
最初から何にも言わなかったんですが、
動きもせずにじっとしていて、
それからだんだん消えていきました。
それでね、やっと体が動かせたので、
慌てて主人の側に行って顔を覗き込みました。
もしかしたら死んだんじゃないかと
思ったんですよ。
はい、おかげさまでちゃんと息をしておりました。
で、照明をつけて主人を起こしたんですがね、
主人はパチッと目を覚まして、
嫌な夢を見たって言うんです。
手で首の辺りを触っているので、
私も主人の首を見てみたんですが、
「あんた・・・その跡は・・・」って
思わず口に出しちゃいましたよ。
残っていたんです赤黒い指の跡が・・・
もちろん主人に
今あったことを全部話しましたよ。
黙っているなんて出来ませんからね。
ところがねえ、
それだけでは終わらなかったんです。
〜つづく
「ママの店15」 をHPにUPしました。
ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。
「ママの店14」 その他の作品紹介 電子出版「短編集 闇の中の住人」
2006.10.08. (00:39)
小説 文学 /
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