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樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

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オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店


シュウ が今抱いて確保しているのはカスガ のクッションだ。
シュウのはピンクの柄なし、でもシュウはこの赤いハートの模様が気に入っていていつも横取りする。カスガはクッションなんて何でもいいみたいだが、安心してシュウのクッションにもたれて寝ていると、急にソレが返してほしくなった シュウに殴られる。結局は、カスガの所にまた赤いハートのクッションが戻ってくることになるのだ。シュウは我がまま、カスガもシュウなんかと寝なきゃいいのになあ。

別荘
「ママの店15」        

「最近何かストレスになるようなことが
 ありませんでしたか、仕事のこととか
 プライベートのこととかで」

何か中田先生、
病院で診察してるみたいだ。
メモまでしてるし・・・

和美さんは人差し指を顎に当て、
じっと考えている仕草をしていたが、
やがて首を振り、
べつに・・・と言った後に
はっと思い出したように付け加えた。

「でも、強いて言えば最近誰かに
 見張られているような気がするんです。
 これも神経が過敏になっているからかも
 知れませんが」

「ほぉ・・・誰かに見張られている」

中田先生はちょっと困ったような顔をして
メモをテーブルの上に置く。
どうやら内科の分野ではないと
感じたらしい。

「で、あなたには全然見張られるような
 心当たりは無いと言う訳ですな」

中田先生の言葉に和美さんは、
はいと言って頷いた。
これは中田先生よりも、
ママに見てもらったほうがいいように思う。
和美さんを悩ませているのは、
ひょっとしたら霊の仕業かも。
霊の仕業、今じゃ私も
そんなことを平気で思いつくけれど、
最初の頃は霊なんて信じてもいなかったし、
霊だなんて気軽に口にすること自体が
恥ずかしかった。
でも、今は霊の存在を認めている。
だって私と和美さんを除いた他の人達は
皆霊なんだもの。

キャーッといきなり恵子ちゃんが叫び、
怯えた様子で、
涼子さんに飛びついて泣き出した。

恵子ちゃんの背中を擦りながら、
どうしたのよと涼子さんが聞くと、
恵子ちゃんは震える指でドアを指した。

「あ・・・あしょこに誰か・・いる」

私はドアに向かって疾走していた。
背後で誰かが
アッという声を出したみたいだが、
そんなことはおかまいなしだ。
ドアの取っ手に手を掛け、一気に開ける。
外に出て辺りを見回したが、
どこにも人の気配はなかった。

ただ、一面
夜の闇が広がっているだけ・・・・

えっ、と私はその時気がついた。
何で夜なんだ?
今はまだお昼にもなっていないはず。

いつの間にやってきたのか、
私の後ろにママ達が立っていた。

〜つづく
                      
(ママの店12前編) (ママの店12後編)
(ママの店13) (ママの店14)
ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

電子出版「短編集 闇の中の住人」

「特別番組 幽霊の話」(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
2006.10.20. (00:32) 小説 文学 / TRACKBACK(-) / COMMENT(-) /
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