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樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

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オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店
この悪戯者メ

シマジロウは今日もチャオを追い掛け回す。私がどんなに怒っても、
その時だけピューと机の下に逃げ、目を離すとまた今度はクロを追い掛け回している。クロはとっても嫌な顔をして適当にあしらっているが、もうそろそろいいかげんにむ止めないとクロが怒り出すぞ。
クロは強いぞ、喧嘩になったらお前みたいな弱っちいのは
跳ね飛ばされてしまうからね。


「ママの店16(前編)」
「ママの店16(後編)」

何もかもが消え去った後には
只深い闇だけが残り、
私達はその闇の中に浮かぶように立っていた。
犬山さんと中田先生はいつまでも、
影が吸い込まれて行った方向を見ており、
涼子さんは何も無い地面に
足をトントンと当てたりして、
首を何度も傾げている。
きっと自分がどうやって何も無い所に
こうして立っていられるのか、
不思議に思っているのだろう。

ママはどうなったんだろうと、
ハッと気がつき、見ると、
ママは手にした剣を見つめながら
何かぼんやりと考えているようだったが、
やがて私の顔を見てニッと笑い、

「豊、ごめんね。私って懲りない女ね」 

そう言ってから、皆の方を向き、

「さあ、じゃ、皆さん帰りましょうか」
と声をかけた。

その合図で皆ママを囲むように集まる。
中田先生、犬山さん、
涼子さんの顔の何処にも、
少しも疲労の跡は現れていない。
私もあれだけ動き回ったのに、
ちっとも疲れを感じていないのだ。

ゴーストバスターが
板についてきたってことか ?
そう考えると愉快でならなかった。

やがてママが唱える呪文とともに、
いつの間にか私達はママの店に移動していた。

店の中は少しも散らかっていない。

カウンターの横から奥の部屋に入り、
甲冑を脱いで
ランニングとジーパン姿になった。
甲冑の重さが当たり前になっていたからか、
脱いだとたんに身が軽くなり、
空に浮かぶ雲になったような
爽快感があった。

「あぁ・・・すっきりした」

涼子さんの声だ。
彼女も私と同じく甲冑の下に、
Tシャツとジーパンを穿いていたらしく、
甲冑を脱いですぐ、
気持ち良さそうに両腕を上に
グウンと挙げて背筋を伸ばしている。
中田先生はランニングと
トランクスの下着のままで
首や腰を回しているが、
若い娘がいるでなし、
そんなこと皆おかまいなしだ。
犬山さんはすでに
あのクリーム色のスーツに着替え、
壁に掛かった古めかしい鏡を見ながら
ネクタイを結んでいる。
それを見ていてリリーさん達が
まだ箱の中だったことを思い出した。

「リリーさん達を出してあげないと」

私が言うと、
いつの間に着替えたのだろう、
ママがいつもの黒いドレスを着て立っており、

「出すと言うより皆で中に入りましょう」

悪戯っ子のように目をくりくりさせて言った。

〜つづく

・・・お知らせ・・・



「怪談奇談」(幽霊屋敷)を追加しました。

ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

別荘

出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」

電子出版「短編集 闇の中の住人」
2006.12.13. (00:34)  / TRACKBACK(-) / COMMENT(6) /
ハレルヤ

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