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樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

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オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店
新しい湯たんぽ

カネの湯たんぽに穴があいた。中を見ると凄い錆びだ。夏の間、保管するとき十分乾燥させたつもりだったのだが、まだ乾燥しきれていなかったらしい。熱湯を入れてタオルで何重にもくるんでいたから良かったものの、熱い湯が染み出たら火傷してしまうところだった。
今度購入したのはこのポリタンク。これなら錆びることはない。
それに、このポリタンクには専用の袋がついているのでより安心だ。
低温火傷をしないように袋に入れてから尚且つ、まだバスタオルなどで厚くくるむ。




私は夢を見ていた。
今いる世界が夢の中なのに、
それでも私は夢を見るのだ。

昨日あの後良太君達と箱の中の世界で
ハチャメチャに遊んだ。
どこまで奥行きがあるのかと思えるほど
中は広く、虎の毛皮を背中に垂らした
良太君と追いかけっこをした。
部屋の中には中世ヨーロッパの金持ちの
大邸宅を思わせる調度品が溢れ、
そりゃあもうどこを見ても金ピカで眩しい。
壁に掛けられた沢山の絵は
有名な絵だと中田先生が教えてくれた。
しかも何とフェイクなんかじゃなくて、
皆本物なのだ。
私は絵にさほど興味はないから、
それらを全部
見て回ろうとは思わなかったが、
先生とママは
二人で順番に見て回っていた。
真紅を基調にしたゴージャスな
ペルシャ絨毯の上を歩くと、
自分が王様になったような気がする。
涼子さんはテーブルの上に置かれた
花瓶が綺麗だと
びっくりしたような声をあげた。

「恵子、見てこの花宝石で出来ている・・・」

「こっちの果物もちれいだよ」と恵子ちゃん。

私も側に行って見たが、
花や果物が、宝石を細工して
精巧に作られており
私は思わずリンゴを手に取り、
口に持って行き歯を当ててしまった。
石で出来ているのだから齧れるはずがないと、
分かっているのに食べてみたかった。
しかし、前歯がリンゴの表面に、
いとも簡単に食い込んだので驚いた。
そして歯を伝ってリンゴの甘い果汁が
口の中に広がった瞬間、
私は息もつかずそのリンゴを食べるのに
夢中になっていた。
今までかつてこんなに美味しいリンゴを
食べたことがない。

「食べれるんだ」

私がガツガツと食べているのを見て、
涼子さんと恵子ちゃんも
リンゴやバナナなど、
自分の好きな果物を手に取り食べ始めた。

「美味しい !」
涼子さんが思わず大きな声を出すと
ママが振り向き、

「花も香るわよ、楽しんで」と言って笑った。

バナナを食べていた恵子ちゃんが、
目の前にある
ピンクのスイートピーに鼻を近づけ、

「うわあ・・・いいにおいでしゅ・・・」
と驚きの声をあげる。

壁にくっつけるように置かれた
紅いビロードの
クッションが張られた長椅子で、
犬山さんとリリーさんが
楽しそうに語らっている。
ふと犬山さんが私の方見て、
戸惑ったような表情を見せたので、
私は親指を立て、ニッと笑って見せた。
犬山さんは恥ずかしそうに、
しかし嬉しそうに頭を掻いた。
不思議そうな顔で
犬山さんと私の顔を見比べている
リリーさんの手を、
何でもないよと言うように、
犬山さんがそっと握ったのを
見届けてから後の記憶が無い。

いつまであそこにいたのか、
いつ家に帰ったのか、それが思い出せない。
でも今こうして自宅のベッドの上で
目を覚ましたということは、
ちゃんと帰ってきたということなんだ。

脇腹のところで何かがモゾッと動いたので、
手でまさぐるとゴンが布団の中にいた。
お腹を撫でてやると
ゴロゴロ喉を鳴らし始めた。

〜つづく

="#CC0000">「ママの店16(前編)」
「ママの店16(後編)」
「怪談奇談」(幽霊屋敷)
ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

別荘

出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」

電子出版「短編集 闇の中の住人」
2006.12.14. (00:35)  / TRACKBACK(-) / COMMENT(-) /
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