オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
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トウ 我が家で一番小さなトウを、私は「小さなヒト」と呼んでいる。 一日二回の食事も残さず食べて、これといった大病もせずとても元気だ。顔はパパ似で、フクにそっくり。小さな頃は姉妹のカリンと仲良しで、引き離すと悲鳴を上げて追いかけて来るほどだったが、今は誰とも仲良くせず一人で行動している。 82 83 84 85 86 87 88 89・・・お知らせ・・・・ 作業の為本日のママの店はお休みさせて頂きます。今、HPの「ママの店」を推敲改定しながら、各章を設けタイトル付けをしている途中です。 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」8話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.31. (00:32) 小説 文学 /
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カリンは・・・ 我が家の猫達の中で一番女の子らしい。ニャーじゃなく、ヒャアーとか細い声を出す事は以前書いたが、お尻がふっくらとしている体型も実に女の子らしいのだ。そのぶん嫉妬もきつく、自分以外の猫が大事にされると、すっ飛んで来て激しく擦り寄り自己アピールをする。「可愛がられるのはアタシだけ」といつも思っているようだ。 82 83 84 85 86 87 88「実はね、この店のママさんらが、 異世界に旅行した後で、 今の我々を観る事が出来るように、 少し仕掛けをさせてもらったんだよ」 恩他はチラッと上を見て、 まるで私達が見えているかのように ニャッと笑った。 くそっ、今すぐにでも下へ飛び降りて、 恩他の野郎と戦いたい。 しかしこれは過去の映像、 我々にはどうする事も出来ないのだ。 恩他の言葉に良太君が反応した。 「異世界に行ったという事は、 やっぱりおまえが・・・」 恩他は顔をしかめ、首を振った。 「知らないね、あの人達は勝手に 私を追い掛け回しているんだ。 この善意の塊のような私を、 消そうとしているんだよ」 そう言ってから恩他は、愚かな奴らめと つぶやいた。 今まで下を向いて、 黙ったままだったリリーさんが、 いきなり子供達を背に回して 恩他の前に立ちはだかった。 リリーさん、いったい何をするつもりだと、 息を呑んだ時、いきなり犬山さんが ヤメローッと叫んで、箱の縁に手を掛け 今にも中に飛び込みそうになった。 私や、中田先生、ママ、涼子さんが 必死に引き止めなかったら、 犬山さんは箱の中に 飛び込んでしまっていただろう。 「犬山さん気持ちは分かるけど、 落ち着いて頂戴。 これは過去の映像よ、辛いけど しっかり見ておかないと、あの子達が どうなったか知る事が出来ないわ、 助けようが無くなるのよ」 ママに諭され、犬山さんはガックリと うな垂れる。 画面の中でリリーさんは、 私達の気持ちを知るはずも無く、 顔を真っ直ぐ上げ、 嘲るような声で恩他を罵り始めた。 「ふんっ、あんたの何処が善意よ。 自分を神だと名乗るのも滑稽だわ、 あんたは実体すら無い只の哀れな悪霊よ。 あんたのその体、借り物じゃない! 私らは生きていた時の記憶で 自分の体を保持出来るけど、 あんたはその記憶すら 失くしてしまっているのね。 いったいどのくらい前の古い霊なのさ、 臭いわ、臭い臭い、あんたの体からは とても古いカビの臭いがするわ」 リリーさんは怒っていた。 愛する犬山さんを奪った恩他が 憎くてたまらないのだ。 でも、リリーさん、どうかもう 恩他を刺激するのは止めてくれ、 私達は心の中で叫んでいた。 案の定、たちまち恩他の顔色が変わり、 邪悪な笑いを口元に浮かべている。 「愚かな女よ、よく聞け、 私は神だと言ったはずだ。 お前達人間の目には、私の体が 眩しすぎて見えないから、 こうして僕(しもべ)の肉体を借りて 愚かなお前達に私が見えるように してやっているだけなんだよ。 女、お前は昔私の前に跪き、 長旅で疲れた私の足を洗ってくれ、 髪を梳かし香油を塗ってくれた あの女と同じ職業の女だが、 天と地の底ほどに違う事がある。 あの女は私によって許された、 しかしお前は神である私を汚したばかりか、 死した後でもそうやって己が姿を偽り、 妻子ある男を誑(たぶら)かす 罪を犯しているではないか」 行き詰る空気を良太君が破った。 「おいら神様を信じるって さっき言ったけど、取り消すよ。 あんたがもし神様であったとしても、 あんたはおいらを助けてはくれなかった。 おいらはまだ死にたくなかったんだ、 それなのにあんたは、おいらを見捨てた」 「だめよ、良太君、そんな事を言ったら 恩他の思う壺だわ」 ママが蒼ざめるのが分かった。 そうだ、神を信じる者が、 神に絶望した時、悪魔は蘇るのだ。 〜つづく 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」8話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.30. (00:36) 猫 /
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ヘタ〜 小屋の二階で熟睡しているシマジロウ。どっちが頭か分からない、オイオイおっこちちゃうぞ〜〜。今日の大阪はポカポカ暖かく、桜もチラホラ咲いていた。 82 83 84 85 86 87 88・・・お知らせ・・・・ HP作業の為本日のママの店はお休みさせて頂きます。 店主敬白 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」8話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.29. (00:27) 小説 文学 /
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たくあん 夕食に「たくあん(漬物)」を出すと猫達がソワソワし出す。一部の猫を除いて、このたくあんが大好物なのだ。塩分も多いし絶対食べさせたくないから隠すのだが、匂いを嗅ぎつけてやって来る。今夜もたくあんにラップをきっちりかけて棚に隠したのだが、私にダッコさせといてグイッと首を伸ばす。その姿が必死であんまりおもしろいからパチリさせてもらった。クロよ、そこまでして「たくあん」が食べたいのか〜 82 83 84 85 86 87「騙されちゃダメよ。 こいつは猛さん達をさらったのよ!」 リリーさんが金切り声を上げた。 「そうだ、おまえ みんなを何処へやったんだ」 良太君はっと我に帰ったかのように、 恩他に迫る。 恩他は困った顔で首を傾げ、 良太君とリリーさんを交互に見て、 何を言おうか考えているようだ。 「ママを帰してくだしゃい・・・」 恐かったからか、今までずっと黙っていた 恵子ちゃんのか細い声が聞こえた。 リリーさんが恵子ちゃんを 恩他から守るように、 しっかりと抱きしめるのが分かる。 恩他は顔をしかめ、 「違う、違う、何も分かっちゃいないんだ」 と言いながら、目を閉じて首を横に振った。 「君達は何か大きな誤解をしているよ。 私は誰もさらっちゃいない。 私はみんなを助けてあげようと、 しているだけだ」 「じゃあ、猛さん達が 何処へ行ったか教えなさい。 あんたが神なら、みんながどうなったか お見通しってもんだわ」 リリーさんのきつい言葉に 恩他の顔が一瞬歪むのが見て取れた。 「愚かな女よ、君は死んでも その魂は小賢しく、したたかなんだね」 恩他はリリーさんに妙な言葉を投げ掛けた後、 気を取り直したかのように、 また笑顔を浮かべ、 ひょいとしゃがみ込んだ。 「恵子ちゃん・・・と言ったかな? 君は私と遊園地で会ってるよね、 覚えているかな」 恩他は優しく恵子ちゃんに問いかけた。 「うん、おぼえているよ。 ソフトクリーム買ってくれた おじしゃんでしゅ」 恵子ちゃんが小さな声で答えると、 恩他は優しく微笑み、 「そうだったね、その時私は君達に 何かしたかい? 」 恩他の問いに、おそらく恵子ちゃんは リリーさんのスカートに顔を埋めながら、 首を横に振ったに違いない。 恩他は満足そうな笑みを浮かべ、 今度は視線を良太君に向けた。 「なあ、良太君。良く考えてくれないかな、 私が悪い人間だと言っているのは 豊兄ちゃんと先生だけなのじゃないか?」 良太君は、お前の言う事など 誰が聞くもんかと言わんばかりに グイッと身を乗り出し、 「言っとくけど先生や兄ちゃんは 嘘なんか絶対つかねえからな。 兄ちゃんの母ちゃんにお前がした事を みんな聞いている。お前はおいら達を 騙そうとしているみたいだけど、 お前の言う事なんか誰も信じねえからな」 良太君の言葉に続いて、リリーさんが、 「あんたは私達をどうしたいのさ、 確か、この前私の前に現れた時、 もう一度人生をやり直させて あげるだなんて言ってたけど、 そんな世迷言、誰が信じるもんか」 リリーさんと良太君の強い意志が仇になり、 恩他の怒りを刺激しないだろうかと、 私はもちろんママ達も心配で、 固唾を呑んで見守っている。 恩他はまるで哀れな子羊を見るような 眼差しをリリーさんに投げ掛け、 「世迷言・・・難しい言葉を 君は知っているんだね。 さすが、使う言葉に年季が入っている。 はてさて・・・ 君はいったい幾つなのかな? ちょっと見た所、十三、四歳くらいの お嬢さん・・・と言った所かな、 君の名前は、確か・・・ あぁ、そうそう加藤百合子さんだったね」 恩他の口から、今まで 聞いた事の無い名前が飛び出した。 リリーさんの表情が見えないが、 黙っている所を見ると、 多分それがリリーさんの本名なんだろう。 リリーさんの本名は加藤百合子・・・ 誰もが初めて知ったリリーさんの本名。 でも、今はそんな事どうでもいい。 私達は誰も顔を見合そうとしなかった。 恩他の優しい笑顔の中に ゾッとするような暗い陰が見え、 私の頭にこれから起る事への たまらない不安が過ぎる。 あの秘密は私とママしか知らないはずだ。 リリーさんの本当の姿を 犬山さんが知ったら・・・ しかし犬山さんは私の心配をよそに、 ただ恩他に対する怒りに拳を握り締め、 目を血走らせ画面を凝視している。 〜つづく 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」8話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.28. (00:18) 猫 /
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おやすみ〜 桜の開花は遅れているが、それでも昼間はだいぶ暖かくなってきた。でも、夜はまだ冷えるので湯たんぽをいれてあげる。湯たんぽを猫達の各小屋にセッティングするまでの間、テーブルの上に並べておいたらチャコが寝に来た。あたたか〜い・・・そんな声が聞こえて来るような顔だ。 もうすぐ近くに春がやって来ている。夜の湯たんぽもあと少しでいらなくなるだろう。 82 83 84 85 86そうか、あんなふうに いつもなっていたのか・・・ 私は自分がワープする瞬間を 今始めて目の当たりにして、 ちょっとした感動を覚えていた。 画面では我々五人が消えた場所に、 リリーさんがフラフラと 夢遊病者のように近づき、 床にペタリと座り込み、 両手で顔を覆ってしまっている。 ワンコがリリーさんの側に行き、 クウンと鳴いて鼻先を リリーさんの耳辺りに擦り付けても、 リリーさんは動こうとしなかった。 良太君は恵子ちゃんの手をしっかり握り、 二人とも不安そうな顔で、 リリーさんを見つめている。 犬山さんも涼子さんも、断腸の思いで この場面を見ているのだと思うと、 私は胸が痛み、たまらなかった。 ママを見ると、ママも悔しそうな顔で 唇を噛み、私をチラッと見返して来る。 ママもきっとこの状況に たまらなくなっているに違いない。 「おっ、良太め。しっかり恵子ちゃんを 守ってるじゃないか」 中田先生が嬉しそうに言った。 もう、先生ったら・・・ 喜んでいる場合じゃないよと言おうとした時、 ワンコがいきなりけたたましく 鳴き始め、恩他が近づいて来るのが見えた。 そうだ、恩他の存在を忘れていた。 我々が箱の周りを取り囲み、 固唾を呑んで見守る中、 恩他は背後から良太君の両肩に手を置いた。 ワンコがグルグルグルと激しく唸り、 今にも飛び掛りそうだ。 はっとした顔で良太君が振り返り、 それが恩他だと分かると、 慌てて手を振りほどき、 恵子ちゃんを背中で隠すようにして 恩他に向き合う格好になった。 顔は見えないが、 おそらく良太君は恩他を 睨みつけているに違いない。 リリーさんが駆け寄り、 恵子ちゃんと良太君を包み込むように抱き、 三人一塊になってじりじりと後ずさりを 始めている。 ワンコの姿勢が極度に低くなった。 今まさに飛び掛らんとする寸前、 恩他は何やら口の中でブツブツと呟き、 ワンコを指差した。 するとワンコは唸るのを止め、 キュウンと一声鳴いてそのまま床に 伏せの形をとった。 「ワンコ!」と良太君が呼んでも、 ワンコは伸ばした前足の上に頭を乗せたまま、 じっとしている。 恩他は目尻を下げてニコニコ笑い、 「何も恐がる事はないよ。 私は君達に何もしやしないからね」 と言った。 「おい、ワンコに何をした。 おかしな事をしたら許さないからな」 良太君はグイッと身を乗り出した。 恩他は両手のひらを上に向け、 小首を傾げて肩をすぼめ、 「何もしやしないよ、犬は友達だ。 ワンコは私に敬意を示しているんだよ。 だから伏せの形を崩さないんだ」 そう言ってから恩他は胸の前で十字を切り、 両手を合わせた。 「君は神様を信じるかい?」 恩他の言葉に良太君はコクリと頷いた。 「しまった、良太は神を信じているんだ」 中田先生が箱の縁にしがみつくようにして 中を覗き込み、唸るように言った。 「そうか、君はいい子だな、 実はね、私がその神なんだよ」 恩他の言葉にリリーさんが即座に反応した。 「何が神よ、あんたは只の悪霊じゃない」 犬山さんを連れて行かれたと思っているので リリーさんの言葉は恐ろしく冷たい。 恩他がサッとリリーさんの前に行く。 「クソッ寄るな・・・」 犬山さんが両手の拳を震わせて唸る。 恩他はリリーさんの顎を摘んで持ち上げ、 「私を侮辱してはいけない」と静かに言った。 「姉ちゃんに触るな!」 良太君が両手を突き出し、恩他を押した。 恩他はべつに怒ったふうでも無さそうで、 「おぉ、君はとても優しい子だね。 私は君のような子供達の為に、 存在しているのだよ」 恩他はしゃがみ込み、 良太君の顔を見つめてそう言った。 その顔は、かつて私も騙された事のある、 あの温和で優しい慈愛に満ちた顔だった。 〜つづく 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」7話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.27. (00:02) 猫 /
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おやつだぞ〜 お昼食欲が無かったので食事をしなかった。三時過ぎた頃ようよう小腹が空いて来たのでトーストを焼いた。コーヒーも入れてさあ食べようと思ったら、猫達が並んで待っていた。おやつが貰えると勘違い。でも、この顔で見つめられたら無視できゃしない。結局私はコーヒーだけを飲むはめに・・・バタートースト美味しいか?本当はソレお母さんのお昼なんだよ。 82 83 84 85 86・・・お知らせ・・・ 本日の「ママの店」はお休みさせて頂きます。 店主敬白 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」7話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.26. (00:50) 小説 文学 /
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蛇口をカジカジ ブチは歯が痒いのか、蛇口をカジカジ噛む癖がある。シュウはそれが大嫌いのようで、いつも発見するやいなやバコンと猫パンチを食らわせていた。でも、最近シュウは優しくなった。ブチが年なので、猫パンチも本当にポンッと軽く優しくしてやっているみたいだ。 82 83 84 85 86・・・お知らせ・・・ 本日の「ママの店」はお休みさせて頂きます。 店主敬白 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」7話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.25. (00:52) 小説 文学 /
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台所奉行 今日も台所で悪さをする猫どもをシュウが見張ってくれている。猫でありながら人間に寝返ったと責めを受け、仲間はずれになったのが原因でノイローゼに陥り、奉行の職をチビのトウに任せ小屋に引篭もった。しかしトウはあまりに小さすぎて大猫どもに馬鹿にされ、着任わずか一日で職を辞す。台所はしばらく奉行不在の無法地帯と化していたが、今回己に対する悟りを開けたシュウが、無事カムバックしてくれることと相成り、めでたし、めでたし・・・ 82 83 84 85水画面の中では、 恩他が居るという事を除けば、 あの時の状況に何ら変わりなく、 我々の行動を再生し続けている。 自分達の姿を客観的に見るのは、 何とも言えない不思議な気持ちになる。 今丁度、箱に入った恵子ちゃんが、 終わったら一緒に遊びたいと 涼子さんに言っている場面だ。 「うん、遊ぼうね。 終わったらそっちに行くから 待っていてね」 涼子さんが恵子ちゃんの手を握って 約束した。 こんな場面を見るのはさぞかし辛いだろうと、 そっと側にいる涼子さんの様子を窺うと、 涼子さんは目に涙を浮かべ、 「絶対迎えに行くからね」を繰り返している。 クソッ何でこんな事に・・・ 重い気持ちで目を画面に戻すと、 場面は進んで、箱の中から 良太君の叫び声が聞こえており、 みんなが慌てて箱の側に行く。 蓋が開けられ、中でリリーさんが 今にも泣きそうな顔の恵子ちゃんを 前に抱いて現れた。 「真っ暗になったもんだから、 もう恵子が怯えて大変だったよ。 どうなってんだ、この箱」 りりーさんの横で良太君が プンプン怒っている。 何気に中田先生を見ると、 やはり先生も良太君を見るのが辛いのだろう、 グスッと鼻を鳴らす音を立てた。 こんな場面ばかり見せられたら 頭が変になっちまう・・・ 「おいっ、恩他!何とか言ったらどうだ」 私は恩他を睨みつけた。 恩他には私の声が聞こえているのかいないのか、 身動き一つせず、幽霊のように ぼうっと立っているだけだ。 顔の表情も陰になっていて分からない。 「もう少しですね、もうちょっとで 我々が飛ばされるシーンになる」 真っ赤に目を充血させて、 食い入るように水面を見ていた犬山さんが 暗い声で言った。 「豊自分を責めちゃダメよ、私達はあんたを 迷惑だなんて思った事が無いわ・・・」 画面の中でママが私を慰めている。 犬山さんの言う通り、 とうとう運命の瞬間がやって来た。 この時私は自分が道をつけたばかりに、 みんなを危険なめに遭わせているのだと思い、 悶え苦しんでいたのだ。 そして意識が遠のいて行った。 崩れるようにして倒れる私に、 ママ達が駆け寄るのが見える。 それを見て気がついた事があった。 私の側にいるのはママ、犬山さん、涼子さん、 中田先生の四人、 つまり一緒に飛ばされたメンバーだ。 リリーさんは少し離れた所で 恵子ちゃんや良太君を包むように 抱いて見守っている。 やがて私とママ達の姿が、 霞のように消え始めた。 「みんな、何処へ行くの? いやっ行かないで!猛さん」 リリーさんが泣き叫んでいる。 恵子ちゃんがママーと呼んで駆け寄り、 良太君も必死の形相で走り寄った瞬間、 私達の姿は掻き消えた。 〜つづく 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」7話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.24. (00:23) 猫 /
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フクとクロ 珍しくフクとクロが一緒に歩いている。大きいのがクロだ。 フクもシッポが無いだけで、結構大きいと思っていたが、こうして並ぶとやはりクロの大きさに圧倒されている。フクでこんなんだからトウが小さく見えるのは当たり前だろうな。 82 83 84水中にはっきりと、 リリーさん、良太君、恵子ちゃんが 中田先生と涼子さんと一緒に 椅子に座っているのが見える。 我々はその光景を食い入るように見つめていた。 やがてギィーッと言う音が聞こえ、 ドアが開いてママに抱きかかえられた 私が入って来た。 「これは、恩他の所へ飛ばされる 少し前の映像みたいだけど、 何でこんなものをもう一度 私達に見せるのかしら」 涼子さんが首を傾げ、つぶやいた。 「今はまだ何とも言えないが、 この映像はもっと先の場面、 つまり我々が恩他の所に 飛ばされた後の事を見せるのが 目的な気がするよ。 つまり、恵子ちゃん達が あの後どうなったかだ」 中田先生の言葉に、その場の空気に サッと緊張が走った。 我々が見守る中、画面の中では どんどん話が進んで行っている。 「ドアを開けた瞬間、 いきなりビュンッて剣が 目の前に振り下ろされたら、 誰だってビックリするよ。 飛びのいたとたん尻餅さ」 私が物凄く不愉快な顔をしているのが分かる。 そうだった、この時私は犬山さんの事ばかり 心配するリリーさんに腹を立てていたのだ。 「あの時はすみませんでした」 犬山さんが申し訳なさそうに謝った。 「いやいや、もうそんな事どうでもいいさ。 それより、リリーさんが犬山さんの事・・・」 そこで私は犬山さんの顔を見てハッと気がつき 言葉を切った。 「ごめん、余計な事を思い出させてしまって」 と私が詫びると、犬山さんはニッコリ笑いながら、 いいえ、かまいませんよと言ってくれた。 私は自分の心の狭さを悔いていた。 リリーさんと犬山さんが 愛し合っているのは周知の事実だ。 そのリリーさんが、私の怪我の事より 犬山さんを気遣って何が悪い。 「そろそろみんな着替えて、 良太君達を箱の中へ入れるわね」 とママが言うと、中田先生が 「しかし、箱は只の箱だった・・・」 と後を続けた。 そうだった、あの時箱の中は異世界に 通じていなかった。 画面の中では、中田先生と犬山さんが、 鉄の箱の側に行き、蓋を開けている。 中田先生は食い入るような目で、 覗き込んでいたが、 突然、あっ、と驚いたような声をあげた。 「どうしたんですか」と言いながら、 犬山さんも中を覗き込む。 「ほらあそこ、丁度蓋の陰になっているが、 男が立っているのが見えるだろう」 中田先生の指差す方向を見た犬山さんが 「恩他だ・・・」と唸るようにつぶやき、 涼子さんもそれを見つけたのか、 悲鳴を上げかけた口を慌てて両手で塞いだ。 「やっぱりすでにあの部屋の空間も、 恩他に変えられていたんだわ」 ママが憎々しげに呟き、唇を噛む。 白い天幕が張られ、 工事中と看板が揚げられていた 両親の店を思い出す。 どうすればいいんだ、 昭日町が恩他によって歪み始めている。 暗澹たる気持ちで 画面の中に居る恩他を見ると、 見慣れた黒っぽい背広を着た恩他が、 不気味な笑いを口元に浮かべ、 画面を覗き込んでいる我々を 見上げているのに気がついた。 〜つづく 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」7話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.23. (00:05) 猫 /
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シマジロウの目つきが・・・ カウンターの下のクロブチコンビの陰に隠れてシマジロウが居る。 最近のシマジロウは何と言うかその・・・目つきが悪い。 チャコに喧嘩をふっかけたり、チャオを殴ったり、湯たんぽを独り占めしたり、散々悪さをするものだから私に怒られる。だからきっと、すねているのだ。 82 83コトコトコトと微かな音が聞こえて来る。 みんな一斉にその音の出元に目を遣った。 みんなの目が集中したのは 我々の前にある例のあの箱、 良太君恵子ちゃんリリーさんが隠れていた あの異次元に通じる箱だ。 涼子さんがママの顔を窺っている。 今すぐにも箱に飛びつき、 蓋を開けたいに違いない。 子供達が隠れていそうな場所と言えば、 やはりこの箱の中、でも私は、 何故か良太君達はこの箱の中には いないんじゃないかと、 そんな予感がする。 今微かに聞こえているコトコトと言う音が、 所謂 ポルターガイスト と言った類のモノに感じるのだ。 犬山さんも中田先生も、そしてママも、 恐らく私と同じ事を考えているに違いない。 箱の蓋を開けようか開けまいか、 迷っているようだ。 涼子さんは恵子ちゃんを心配するあまりに、 そう言う所まで意識が及ばず、 どうして蓋を開けてくれないのかと、 やきもきしている。 私達は顔を見合わせた。 どうする?と言う空気が流れている。 もちろん涼子さんの目は、 何でもいいから早く開けてと言っている。 中田先生がそろそろと箱の側に近寄り、 蓋に耳を近づけた。 「良太・・・」先生がそっと声をかけたが、 中からは何の返事も帰って来ない、 それどころか、あのコトコトコトと言う音が ピタリと止んだ。 「人がいる気配がしないんだ」 中田先生がつぶやくように言う。 「でも、さっきは確かにコトコト聞こえてましたよ」 と涼子さんが恨めしそうに言った。 「まあ、これは我々に蓋を開けて中を見ろと 言う事だろうな」 中田先生がそう言うと、涼子さんの顔が パッと明るくなった。 「私には見えるのよ。もしあの子達が 中に居たら、ちゃんと分かるはず、 中には何も無いわ。 ただ・・・」 ママはそこで言葉を言い澱んだ。 「ただ・・・・?」 涼子さんが怪訝な顔をしてママを見た。 早く開けて欲しいのにまだ何かあるのか、 と言わんばかりの険しい顔だ。 「いいわ、何か嫌な感じがするけど、 開けてみましょう」 ママの言葉に私達男組は、 箱の蓋を持ち上げた。 パカンと開けられた箱の中は 真紅のビロードが敷き詰められてあるだけで、 何も入っていなかった。 「じゃあ、恵子は何処に行ったの?」 たちまち涼子さんの目から涙が零れ落ちる。 犬山さんが駆け寄り、 涼子さんに何か言い掛けた時、 ママが「見て!」と鋭い声で箱の中を指差した。 一斉に覗き込むと、 いつのまにか水が箱の縁まで満ちており、 水面に映像が映し出されていた。 〜つづく 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」7話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.22. (00:14) 猫 /
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チャコ 連日寒い日が続いている。ストーブをつけてやるのだが、ほとんどの猫達が私の部屋のコタツに潜り込むのでストーブの前で寝るのはチャコだけ。長方形のコタツの中に十匹からの猫が入ると、もう私の足は伸ばせない。猫と猫との隙間に不自然な形で足を滑り込ませるのだが、その足の上にも猫が乗ってくる。足くらいゆったりと伸ばしてみたいものだ。 「続きを読む」にちょっとおもしろいモノを入れました。見て!(前回のつづき)化け物達が次から次へと 吸い込まれて行く天空の彼方に、 赤い点がポツンと光ったかと思ったら、 その光がだんだん大きくなり始めた。 あれは何だ、と目を凝らした時、 「落ちて来るわ!」 ママが鋭い叫び声をあげた。 赤い点は大きくなっているのではなく、 落下して来ているのだ。 それも猛スピードで・・・・ 近づいて来るそれは、真っ赤に焼けた 火の玉に変わっていた。 ヒュウッと風を切り、 打ち上げ花火を間近でやられたような、 衝撃音と共に、我々の数メートル先に そいつは落ちて来た。 辺りの草がボゥッと燃え上がり、 見る見るうちに一面火の海だ。 あまりの熱さと眩しさに、腕で顔を覆った瞬間、 熱が冷め、いきなり真っ暗になった。 腕を下ろして見回したが、 あれほど燃え盛っていた火は跡形も無く消え去り、 そこにあるのはまったくの闇。 「何も見えないよ。さっきまで、 あんなにはっきりと見えていたのに、 みんなの姿も自分の足も見えないよ」 私の声は自分でも恥ずかしくなるほど 震えていた。私は闇が苦手なのだ。 「豊、大丈夫だっ。みんなここに居る」 中田先生の声にホッとした。 「豊、しっかりしなさい!」 ママが励ましてくれている。 「大丈夫ですよ、 一時的に目が眩んでいるだけです。 今に慣れてきますよ」 犬山さんだ。 「あっ、私だいぶ見えて来ました」 涼子さんがちょっと嬉しそうに言った。 そう言えば私の目にも薄っすらと、 辺りの景色が見え始めている。 でも、どうやら今我々がいる場所は、 野っ原ではなさそうだ。 見覚えのある古い道具類を目にした時、 私はママの店に戻っている事を知った。 カウンター奥の秘密の部屋。 やっと帰れた・・・そう思うと、 どっと疲れが押し寄せて来る。 しかし、安心出来るのはまだ先のようだ。 みんなが慎重に辺りを見回しているのは、 恵子ちゃん達の姿が見えないからだ。 「恵・・・」 涼子さんが声を出し掛けたが、 ママが手で涼子さんの口を押さえた。 たちまち自分の心臓の鼓動が うるさいほど聞こえ始める。 誰もが微動だにしない静寂の中、 私はしっかりと剣を握り締めていた。 〜つづく 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」7話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.21. (00:17) 猫 /
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一番乗り〜い 我が家には時々オカキなどのお菓子が送られて来る。そのお菓子を詰めて来るダンボールを猫達は心待ちしているのだ。今日の一番乗りはシュウで、次に入るべしでチャコがウロウロ待っているのが写っている。  ・・・・お知らせ・・・・ ただ今HP上の「ママの店」1〜16を校正し直し、原稿用紙に印刷するよう準備しております。長編になって来ており、千枚を越す量なので少しずつ頑張って行きたいです。今「1〜 7」まで直しました。もしお暇があればもう一度読んで見てくださいませ。 「ママの店17中」をHPにUPしました。 ハレルヤ 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」7話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.20. (21:57) 猫 /
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クロちゃん クロは私が台所に行くと必ずついて来て、ダッコしてくれ!とばかりに飛びついて来る。私の腕の中で何度も頭を擦りつけて甘える仕草がたまらなく可愛い。いつもブチと二匹でつるんでゴミブクロ荒しをするが、抱いている時はそんな事なんて忘れてしまうのが不思議。  ・・・・お知らせ・・・・ ただ今HP上の「ママの店」1〜16を校正し直し、原稿用紙に印刷するよう準備しております。長編になって来ており、千枚を越す量なので少しずつ頑張っていきたいと思っております。今「1〜 7」まで直しました。もしお暇があればもう一度読んでみてくださいませ。 もうしばらくママの店をお休みさせて頂きます。開始する時は。 メルマガ でお知らせしますのでどうぞよろしくお願いします。 ハレルヤ 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」7話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.19. (00:56) 小説 文学 /
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貫禄あり! いつも自分の前足をチュバチュバ吸っている甘えん坊さんも、こうして見るとやっぱり大猫ちゃんの貫禄がある。他の猫達と決してもめず、シマジロウにチョッカイを出されても知らん振り。あんたは偉い、たいしたものだ。悪戯した時の逃げ足も早いねえ!まあ、そんな事はどうでもいい、いつまでもクロと一緒に長生きしておくれ。  ・・・・お知らせ・・・・ ただ今HP上の「ママの店」1〜16を校正し直し、原稿用紙に印刷するよう準備しております。長編になって来ており、千枚を越す量なので少しずつ頑張っていきたいと思っております。今「1〜6」まで直しました。もしお暇があればもう一度読んでみてくださいませ。 もうしばらくママの店をお休みさせて頂きます。開始する時は。 メルマガ でお知らせしますのでどうぞよろしくお願いします。 ハレルヤ 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」7話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.03.18. (00:30) 小説 文学 /
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んなこと言われてもねえ〜 シマジロウはチャオやフクを追いかけ回す困り者。シマジロウの行く所、必ず悲鳴が上がる。卑怯だぞシマジロウ、お前はいつも後ろから仕掛ける。そんな可愛い顔をしてもダメだっ、お前のしている事はちゃんとお見通しなんだからな、仲間に酷い事をする子にダッコは無しだ。牛乳飲んだらさっさと寝な!お母さんはそんなに甘くないからね。  とは言うものの、この可愛い顔で擦り寄られたら思わずダッコしてしまうんだものねえ〜、突き放す事が出来ないんだものこりゃダメだ。  ・・・・お知らせ・・・・ 「ママの店17中編」をHPにUPしようと思いますので、しばらくママの店をお休みさせて頂きます。 開始する時はメルマガでお知らせします。 店主敬白 別荘・・・・お知らせ・・・・
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2007.03.17. (00:53) 小説 文学 /
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仲良し兄弟 カウンターの上にクロがいて、その下にブチがいる。この兄弟はいつも仲良しで、今まで喧嘩ひとつした事がない。他の猫達もこの兄弟のように仲良しでいてくれれば何の問題もないのだが。しかし、悪戯も二匹協力しあうので、そこんところはチト困る。  ・・・・お知らせ・・・・ 「ママの店17中編」をHPにUPしようと思いますので、しばらくママの店をお休みさせて頂きます。 開始する時はメルマガでお知らせします。 店主敬白 別荘・・・・お知らせ・・・・
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2007.03.16. (00:03) 小説 文学 /
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ずっとダッコ 牛乳タイムも終わり、湯たんぽのセッティングが完了したらダッコタイムだ。出来るだけ全員をダッコしてお休みなさいをしてあげる。 シュウは甘えん坊で、私の服に爪を立て、なかなか降りようとしてくれない。ずっとダッコしていてほしい、そんな願いがひしひしと伝わってきて辛い。12匹もいるんだよ、みんながダッコを待っているんだから我慢してね。 (バックナンバーは「続きを読む」の中)・・・・お知らせ・・・・ 「ママの店17中編」をHPにUPしようと思いますので、しばらくママの店をお休みさせて頂きます。 開始する時はメルマガでお知らせします。 店主敬白 別荘・・・・お知らせ・・・・
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2007.03.15. (00:25) 小説 文学 /
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弟妹ズラリ 仲の悪いシマジロウ、カリン、トウ弟妹が珍しく並んで座っている。たまたま湯たんぽの並び具合がこうなっただけで、このような事態に陥ってしまったのだが、シマジロウはかなり嫌な目つきだし、右端のトウはソッポを向いてしまっている。真ん中のカリンはさぞかし複雑な思いだろう。 (バックナンバーは「続きを読む」の中)我々の目の前にいる化け物どもは、 もはやどれが誰なのか分からないほど、 全く同じ姿になっていた。 しかも、最初は五体だけだったはずなのに、 今見れば数え切れないほどに増えている。 ワンコも犬では無く、 人型に変わってしまったのか、 ざっと見回した所、犬らしき姿は無かった。 化け物は、耳まで裂けた口から 白い唾液を粘つかせ、 ガルルルルと唸り声をあげている。 じりじりと近づいて来るそれらに向かって、 ママが先陣を切り走り出した。 ママの剣が化け物の額にめり込むのを合図に、 我々も一斉に化け物めがけて飛び掛って行った。 一太刀食らわせると化け物は、 苦しそうな呻き声を上げながら、 陽炎のように揺らめき消えてゆく。 と、その時後方で涼子さんの悲鳴が上がった。 首を絞めてくる化け物の腕を 切り落としてから振り向くと、 半透明になった化け物が、 涼子さんに覆いかぶさっている。 振り払おうと必死にもがいている 涼子さんの手から剣が落ちた。 涼子さんが危ない! 何とかして彼女の側に行こうとする私を、 行かすまいとばかりに化け物が 喰らい付いて来る。 「私が行く」 犬山さんが剣を縦横に振り回し、 涼子さん目掛けて走り出した。 後は犬山さんが何とかしてくれる、 兎に角今は目の前に居る化け物を 始末せねばならないのだ。 剣を振り回し、うまく首を 一刎ねしたかと思った瞬間、 そいつはまた揺らめきながら 姿を消した。 何処へ消えた、いったいどうなっているんだと 考えた瞬間に隙が出来たのだろう。 たちまち私は後ろから、 物凄い力で抱きつかれた。 耳元にハアハアと荒い息遣いが聞こえ。 鼻腔に生臭い臭気が漂って来る。 剣を逆手に持ち替え、 後ろにいる奴を突き刺そうとしたが、 手からどんどん力が抜けて行き、 腕を動かす事すら出来なくなっていた。 意識が遠のき始めた時、 いきなり背中が軽くなり、 全身に力が蘇って来た。 剣を強く握り、跳ぶように振り返ると、 ママが半透明になっている化け物と戦っていた。 ママが助けてくれたと思うと嬉しかった。 お礼は後でと思いながら、 苦しそうに戦っている涼子さんを 援護しに行こうと走り出した時、 いきなりママが叫んだ。 「こいつらはワープするわ! 後ろに気をつけて、 抱きついて魂を吸い取るつもりなのよ」 「皆集まれ、背中合わせで戦うんだ」 中田先生の声に、我々は即座に走り寄り、 背中合わせの激戦が始まった。 切っても突いても、その都度オォォーと 苦痛の叫びをあげるだけで、 化け物どもは揺らめき消えて 別の場所にワープする。 「限(きり)がないわ、 みんな剣を高く上げて先をくっつけて」 ママに何か考えがあるようだ。 我々はすぐさま剣を高く上げ、 先をくっつけたのだが、 その隙を突き、化け物どもが 一斉に飛び掛り我々の全身を覆い隠した。 半透明のビニール状の膜で、 ぴっちりと蓋をされた状態になり、 たちまち息が苦しくなり始める。 それでも我々はママを信じ、 両足を踏ん張り歯を食い縛って頑張った。 遠のき始めた意識の彼方から、 ママの呪文を唱える声が聞こえて来る。 握り締めていた剣が熱くなり脈を打ち始める。 命が宿ったと感じた時、 我々の意思とはまったく別に 剣が化け物どもをめった切りにし始めた。 切り刻まれた化け物は、、 うおぉぉぉぉと苦痛の叫び声をあげながら、 我々の体から離れて行く。 いっそう大きくなるママの呪文に、 化け物どもはのた打ち回り、 やがて力尽きた沢山の化け物達が、 真っ暗な天空に向かって、 白い半透明の海月(くらげ)のようになり、 泳ぐように昇って行き始めた。 〜つづく 別荘・・・・お知らせ・・・・
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2007.03.14. (00:09) 猫 /
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なんにゃこりゃ? チュッパチュッパ指吸いしているブチの頭に漏斗を被せてやった。いつもこの漏斗で湯たんぽにお湯を入れている。 「何だろ、ホカホカ暖かいニャ〜」そりゃ暖かいだろうよ、今これであんたの湯たんぽを作ったんだからね。それにしても良く似合うゾ。 (バックナンバーは「続きを読む」の中)「あれを見てっ」と涼子さんが指を差す。 見ればいつの間に生き返ったのか、 良太君が外れた首を両手でつかみ、 元の位置にくっつけようとしている。 ワンコも四本の足で立っていて、 血の雫をを払うかのように、 ブルッと体を震わせた。 良太君やワンコだけでは無い、 恵子ちゃんやリリーさん和美さんも、 血まみれのまま立ち上がり、 じっと我々の方を見ている。 「犬山さん、分かっているわね・・・」 ママが少し心配気に声を掛けると、 犬山さんは、分かっていますと 短く答えて頷いた。 どういう出方をして来る・・・・ 「とりあえず英二を放してやろう」 と中田先生が言い、涼子さんや ママ、犬山さんもその方がいいと頷いた。 こんな野郎を野放しにしておくと ろくな事がないと言おうとした 私の顔色を読んだのか、 「こいつがいると足手まといなだけだ」 と言って中田先生が私の顔を見た。 そう言われればそうかも知れないと考え直し、 剣を引っ込めてやると、英二はいきなり 訳の分からぬ叫び声をあげ、 転げるようにして逃げて行った。 「やっぱり逃がすより、 殴って気絶させといた方が 良かったんじゃない?」 と私が言うと、 「あんな雑魚は放っておけばいいさ」 と中田先生が笑って剣を股の間に挟んで、 両手をブルブルと振るった。 きっと長く英二の手を、 つかんでいたから痺れたんだろう。 ワンコがトコトコ良太君の周りを歩き始めた。 まるで檻の中に閉じ込められたオオカミが、 歩き回っているように見える。 ワンコの足がいきなり止まったその時、 またさっきと同じ様に変身が始まった。 みるみるうちにワンコの全身が膨れ上がり、 皮膚に亀裂が走り出す。 茶色い体毛が皮膚ごとバラバラと剥がれ落ち、 無数の血管を這わせた肉が露になった。 白濁した粘液を糸引きながら、 化け物に変身したワンコは、 耳まで裂けた口を大きく開け、 グルグルと唸りながら、 いつでも我々に飛び掛れる態勢に入っている。 変身したのはワンコだけでは無い、 良太君や恵子ちゃんリリーさん達も、 ガルルルルと不気味な音を出しながら、 筋肉と血管だけの化け物と化し、 丸い眼球を血走らせ、むき出しの歯茎から チョロチョロと細い赤い舌を覗かせている。 「来るわよ!」 ママの言葉が合図になったかのように、 五体の化け物が我々目掛けて歩き始めた。 今より戦争が始まる。 〜つづく 別荘・・・・お知らせ・・・・
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2007.03.13. (00:11) 猫 /
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ジイ〜ッと見る カウンターの上でトウが、玉葱の皮を剥いている私の手元を見つめている。どうやって皮を頂こうかと考えているのだ。 トウの好きな物もう一つ、卵の殻。とんでもない悪食だと最初思ったが、どうやら玩具がわりにするらしい。玉葱の皮も卵の殻も口に入れるとシャクシャクカシャカシャ音が出るのがおもしろいのだろう。しかし玉葱は毒だと聞いているし、卵の殻も口を切るから止めさせたいのだが、ちょっと横を向いた隙にパッと取って行ってしまう。困ったものだ。 (バックナンバーは「続きを読む」の中)「英二さん、あなたはいつまで 悪の世界を這いずり回っているの? 私は何とかしてあなたを、 無垢の魂に変えてあげようと 思っていたんだけど、 どうやら無駄だったみたいね」 ママの目が冷たく英二を見ている。 英二は私の剣が これ以上深く突き刺さらないように、 首をのけ反らせながら、未練たらしく まだママの顔を見ようと頑張っている。 「お前はまだ自分が美形の女たらしだと 思っているのか、 この腰抜けの小悪党めが」 私がグイッと剣を今一度強くめり込ませてやると、 英二はヒィッと言って、もっと体を のけ反らせようとしたが、 中田先生に後ろから腕をつかまれているので、 思うように行かず、涙と鼻水を滴らせ 滑稽な顔になっている。 ここまで来りゃ、美男もだいなしだ。 私は愉快でたまらなかった。 「お、俺は今度こそまともな人生を、 送らせてもらう約束で 恩他の僕(しもべ)になったんだっ!」 絶叫する英二を見る私達の目が ますます冷ややかになる。 「何がまともな人生よ、 今のあんたは悪魔の手下じゃない」 涼子さんが、今にも英二の顔に唾を 吐き掛けそうな勢いで罵倒した。 「英二さん、あなたが本当に まともな人生を送りたければ、 恩他の僕(しもべ)になんか なってはいけないわ」 ママの言葉に優しさと哀れみを感じたので、 私は思わずチッと舌打ちをしてしまった。 英二に、そんな優しい言葉を 掛けてやる必要など無いのだ。 英二の顔つきが、 恐れから哀しみへと変わって行く。 目を固く閉じ全身を震わせ、 涙をポロポロこぼしている姿を見ると、 思わず可哀相になって来る。 でも、同情をしてやる必要など 全くないのだ。 何もかもが自分の身から出た錆、 それどころか、すべて演技の可能性がある。 「ええい、お前の人生なんか 今はどうでもいいんだよ! 恩他のいる場所を教えろ、 とりあえずお前のすべき事はそれだ」 私は腹立ち紛れに 英二の首の皮を少し切ってやった。 英二は痛みに顔を歪め、 「知らないんだ。あの方、 いや、恩他はいつも突然現れる。 ただ、俺が知っている事は・・・」 「知っている事とは?」と犬山さんが 凄い形相で英二の顔を覗き込んだ。 英二は犬山さんの顔を見て、 目をパチパチ瞬かせ、 「恩他は死人じゃないんだ」と言った。 何だそんな事は 遠の昔に知っているとばかりに、 みんなガッカリした顔になったが、 中田先生が、まあもう少し喋らせようと、 目で合図したので黙って聞く事にした。 「恩他はこの世界の人間じゃない。 だから、都合が悪くなったら、 自分の世界に戻ってしまう。 恩他のいる世界は、我々死人には 行く事の出来ない世界なんだ。 だから、今もおそらくそっちの世界に 戻っているんだと思う」 恩他はもうこの場所にいない・・・ 犬山さんと涼子さんの 溜息をつく音が聞こえた。 中田先生もムゥと言ったきり黙っている。 「いるわ、あいつはまだここにいるわよ」 ママの鋭い言葉が、 いきなりその場の空気を破った。 とっさに辺りを見回したが、 何処にも恩他らしき姿は見えず、 ただ草むらに、さっき私達が倒した、 リリーさん達のダミーが、あちこちに 転がっているのが見えるだけだった。 〜つづく 別荘・・・・お知らせ・・・・
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2007.03.12. (00:22) 猫 /
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COMMENT(7) / ▲
ラリルレロ〜 マタタビタイムだよ〜!みんな好きな場所でコロコロしてね、ストレス解消気分フワフワ、マタタビは猫達のお酒、ほろ酔い気分でクロがヨロヨロと行く先は台所。それをチャコの家の屋根からジイ〜ッと監視しているシュウがいる。シュウはマタタビを舐めても、決して理性を失わない堅固なネコなのだ。 (バックナンバーは「続きを読む」の中)「豊、しっかりして・・・ 私があんたに言った言葉を思い出して。 自分を失っちゃダメよ。 恩他は英二を使って私達の心を 痛めつけるつもりなのよ。負けちゃダメ、 英二に気づかれないように私の側に来て」 ママからのテレパシーだ。 ぼやけていた頭の中から霧が晴れていく。 そうだ、騙されちゃいけない。 恩他の僕(しもべ)に成り下がっている、 英二なんかの言う事に 惑わされてはいけないんだ。 英二は今、私達から 少し離れた場所に突っ立って、 ショックを受けている犬山さんや涼子さんを、 満足そうに見回している。 この野郎は天性の女たらしと見えて、 霊になってもイケ面の顔は変わらず、 黒っぽい背広の下で、 白いカッターシャツの胸をはだけさせ、 それがまた粋に見えるのがムカツク。 こうなれば英二を半殺しのメに遭わせ、 恩他の所に案内してもらおう。 私は中田先生の顔をチラッと見た。 中田先生は私を見て、 唇を引き結び黙って頷いた。 中田先生がずっと冷静だったのは、 ママのテレパシーを聞いていたからだろう。 それじゃ犬山さんや涼子さんにも、 きっとママは同じようにテレパシーを・・・ そう思った時、今まで 倒れているリリーさんを じっと見ていた犬山さんが、 ママの方を振り向いた。 涼子さんも落とした剣をそっと拾い上げ、 ママを見ている。 そして私を含め全員がママの側に集まった。 「ママさん、すみませんでした」 犬山さんはママに頭を下げた。 犬山さんを見て、 ニッコリ笑って頷いたママの顔色が、 少し蒼ざめている。 きっとそれはみんなにテレパシーを 送った為に疲れているんだろう。 「犬山君よく言った。 我々はママ軍の兵士だ」 中田先生が犬山さんの肩をガッシリとつかみ、 ガハハと笑った。 涼子さんも涙の跡を手で拭い、 先生の冗談にクスクス笑っている。 「お前らは馬鹿か、自分達の大事な者を 殺しておいて、よくもそんなくだらん 冗談で笑えるな」 英二が走り寄って来て、 口元をグニャリと歪め、 苦々しい顔で我々の顔を見回し、 ペッと唾を吐き捨てた。 すかさず私は英二の前に立ち、 英二の喉下に剣の切っ先をめり込ませる。 びっくりした英二がのけぞった瞬間、 後ろに回った中田先生が 英二の手を捻りあげた。 英二は情けない声でか細い悲鳴を上げる。 「茶番劇はこれで終わりだ。 さあ、恩他の所に案内してもらうぜ」 私は英二の首に当てた切っ先に、 ほんの少し力を加えた。 剣の先でへこみの出来た生っちろい首から、 ツーッと血が流れて落ちる。 英二は短い悲鳴をあげ、 「し、静江っ助けて・・・」と すがるようにママを見た。 〜つづく 別荘・・・・お知らせ・・・・
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