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樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

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オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店
チャコ


連日寒い日が続いている。ストーブをつけてやるのだが、ほとんどの猫達が私の部屋のコタツに潜り込むのでストーブの前で寝るのはチャコだけ。長方形のコタツの中に十匹からの猫が入ると、もう私の足は伸ばせない。猫と猫との隙間に不自然な形で足を滑り込ませるのだが、その足の上にも猫が乗ってくる。足くらいゆったりと伸ばしてみたいものだ。


「続きを読む」にちょっとおもしろいモノを入れました。見て!

(前回のつづき)

化け物達が次から次へと
吸い込まれて行く天空の彼方に、
赤い点がポツンと光ったかと思ったら、
その光がだんだん大きくなり始めた。
あれは何だ、と目を凝らした時、

「落ちて来るわ!」
ママが鋭い叫び声をあげた。

赤い点は大きくなっているのではなく、
落下して来ているのだ。
それも猛スピードで・・・・
近づいて来るそれは、真っ赤に焼けた
火の玉に変わっていた。
ヒュウッと風を切り、
打ち上げ花火を間近でやられたような、
衝撃音と共に、我々の数メートル先に
そいつは落ちて来た。
辺りの草がボゥッと燃え上がり、
見る見るうちに一面火の海だ。
あまりの熱さと眩しさに、腕で顔を覆った瞬間、
熱が冷め、いきなり真っ暗になった。
腕を下ろして見回したが、
あれほど燃え盛っていた火は跡形も無く消え去り、
そこにあるのはまったくの闇。

「何も見えないよ。さっきまで、
 あんなにはっきりと見えていたのに、
 みんなの姿も自分の足も見えないよ」
私の声は自分でも恥ずかしくなるほど
震えていた。私は闇が苦手なのだ。

「豊、大丈夫だっ。みんなここに居る」
中田先生の声にホッとした。

「豊、しっかりしなさい!」
ママが励ましてくれている。

「大丈夫ですよ、
 一時的に目が眩んでいるだけです。
 今に慣れてきますよ」
犬山さんだ。

「あっ、私だいぶ見えて来ました」
涼子さんがちょっと嬉しそうに言った。

そう言えば私の目にも薄っすらと、
辺りの景色が見え始めている。
でも、どうやら今我々がいる場所は、
野っ原ではなさそうだ。
見覚えのある古い道具類を目にした時、
私はママの店に戻っている事を知った。
カウンター奥の秘密の部屋。
やっと帰れた・・・そう思うと、
どっと疲れが押し寄せて来る。
しかし、安心出来るのはまだ先のようだ。
みんなが慎重に辺りを見回しているのは、
恵子ちゃん達の姿が見えないからだ。

「恵・・・」
涼子さんが声を出し掛けたが、
ママが手で涼子さんの口を押さえた。
たちまち自分の心臓の鼓動が
うるさいほど聞こえ始める。
誰もが微動だにしない静寂の中、
私はしっかりと剣を握り締めていた。

〜つづく

別荘

「ママの店16(前編)」
「ママの店16(中編)」
「ママの店16(後編)」
「ママの店17前」
「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。
「怪談奇談」(幽霊屋敷)
連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」話目

ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」

電子出版「短編集 闇の中の住人」
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2007.03.21. (00:17)  / TRACKBACK(-) / COMMENT(8) /
ハレルヤ

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