オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
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ブチ クロと兄弟仲睦まじく、どんなに美味しいものでも二匹で分け合うお利口さん。好物はキュウリ、キャベツ、茹でたブロッコリー、チーズ、刺身、鶏のささ身、うなぎ、牛乳、タクアン。今日の我が家の晩御飯はお刺身と鯛の頭の煮付け。もう猫達が大騒ぎで困った。猫達にはささ身をあげたのだけど、「何で僕らに刺身が無いのか」と大ブーイング。根負けして私の分を全部分けてあげた。おいっ、お前達お母さんが栄養失調になってもいいのか、何?それだけ肥えていたら大丈夫?大きなお世話だプンッ! ・・・・お知らせ・・・・副題を付けながら、長すぎる章を分割する作業をしております。 「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.30. (00:51) 小説 文学 /
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ナナ いつも飴を口にくわえて持って来てくれるナナが、今日はいつになく異様な声を出したのでビックリして飛んで見に行った。驚いた事に口に飴をくわえたまま後ろ足で立ち上がり、両前足で口の辺りを擦る仕草をして奮闘している。とっさに、これは飴が詰まったのではと思いナナをつかまえ口をこじ開けた。何と飴の袋が上顎にスポッとはまり込んでしまっている。無事に取れたから良かったものの、私らが留守の時に喉に詰まらせたら大変なので、もう飴は隠すことにした。 長い間飴を運んで来てくれてありがとうね、事故があるといけないから飴はもう隠すよ、と言いながら飴を片付けるのをナナは不思議そうな顔をして、じい〜っと見ていた。  ・・・・お知らせ・・・・副題を付けながら、長すぎる章を分割する作業をしております。 「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.29. (00:11) 小説 文学 /
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チャー チャーとシュウは一人住まいなので、寒かろうと思いダンボールを各々の小屋に入れてやっていたのだが、そろそろ気温が高くなって来ているから暑苦しいだろうと思っていた矢先に、二匹ともダンボールにオシッコをひっかけた。要するに「暑い、このダンボール出してくれ」と言う意思表示なのだ。しかし、賢いなあ〜と感心している場合ではない。こう言う事をされると大変なのだ。オシッコをかけたダンボールは燃えるゴミとしてしか出せないので、細かく引き裂いて袋に入れる。ダンボールを引き裂くのには相当な力がいる。しかも二個もあるのだ。今日は手がブラブラになってしまった。 シュウ ・・・・お知らせ・・・・「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.28. (00:50) 小説 文学 /
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クロ 食事の用意をしている間、クロを廊下に閉め出す事にした。最近自分の欲しいものがあると、平気で前足を伸ばして来るようになった。いくら怒ってもやめないから出て行ってもらうしかない。ドアの取っ手にぶら下がって泣き喚いているが、事故を起こされるよりましだ。 今日は朝からずっとホームページの「ママの店」を分割する作業をしていた。猫達は淋しいものだから私の膝に乗ったり、パソコンの横に座って覗き込んだりしていたが、私が相手しないと分かるとあきらめて何処かに行ってしまった。恐いくらい静かだったなあ・・・ ・・・・お知らせ・・・・「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.27. (00:53) 小説 文学 /
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シマジロウ 我が家で二番目に幼い子。一番若いのはカスガで、その次に若いのがこのシマジロウ。若いと言ってもカスガが七歳、シマは八歳だ。 猫の年を人間に換算すると結構な中年だが、我が家の猫達はみんな年相応の幼さだ。シマはティッシュの箱をビリビリに引き裂いて中身を出したり、他の猫達に後ろから忍び寄り、いきなり噛み付いたりする。 台所にコソコソ行ってはタクアンなどを見つけて取って来て、わざとブチの小屋の中に放り込む知能犯。ブチは好物のタクアンを投げ込まれ、喜んで食べているところを私に見つかって怒られると言った計画だ。 シマよ、私はちゃんと知ってるんだよ。全部見てたんだもの、おまえは悪い子だ。 ・・・・お知らせ・・・・「ママの店17(1〜7)」をHPにUPしたのですが、これはいかんだろうと自分でも思うくらい、一つのページが長すぎました。重くて開き難いのでやり直します。 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.26. (00:35) 小説 文学 /
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ブチの毛づくろい ブチが念入りに湯たんぽで禿げになった部分を舐めている。去年に低温火傷して禿げになった部分に折角薄っすらと毛が生えて来ているのに、そんなにゾリゾリ音を立てて舐めちゃったら、それ以上生えなくなっちゃうじゃないか〜 ・・・・お知らせ・・・・「ママの店17(1〜6)」をHPにUPしたのですが、文が長すぎて重くなってしまいました。小分けしてUPし直したいと思いますので今しばらく 工事させて頂きたく思います。 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.25. (00:02) 小説 文学 /
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眠いよ〜 私の膝の上で熟睡していたシュウ、ご飯を作らないといけないので起こしてしまったが、こりゃまだ半分寝ている顔だなあ〜  ・・・・お知らせ・・・・「ママの店17(1〜6)」をHPにUPしました。 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.24. (00:38) 猫 /
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牛乳タイム 暖かくなってきたので、冷たいままの牛乳タイム。「ちょっと、お母さん冷たいよ〜」不満そうだったシマジロウも最後まできれいに飲んだ。  82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101・・・・お知らせ・・・・「ママの店17後編」(仮題)をHPにUPする作業の為、しばらくママの店をお休みさせて頂きます。再開のおりはメルマガでお知らせします。 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.23. (00:27) 小説 文学 /
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それ行け〜 「シュウが横向いとる、今のうちや」クロがシュウの横から台所に下りる瞬間をパチリ。クロちゃん、来てもあげないからね〜これはみんなのオカズなんだからね。実はシュウも匂いに気を取られていてクロなんてどうでも良かったみたいだ。 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100「私は英二って人の事で、 ちょっと気になる事があるんだけど、 それはまあ、後で考えればいいとして、 問題はあそこで倒れている恩他を どうするかだ」 中田先生が恩他を目で指して、 あっ、と叫んだ。 今までそこに倒れて居たはずの 恩他の姿が消えている。 「大変だ、あの野郎・・・ 死んだふりをしていたんだ。 また何処かに潜んでいて、 何かしかけて来るよ」私がそう言うと、 「見て、裂け目が無いわ!」 リリーさんがいきなり空を指差し声を上げた。 その声にみんな一斉に見上げたが、 そこにはもう裂け目など影も形も無く、 いつの間にか闇が雲一つ無い 晴天の空に変わっている。 今まで辺りが明るいのは、裂け目から 出る炎のせいだとばかり思っていた。 「うわぁ、綺麗な青空・・・」 涼子さんはそう言うと、 気持ち良さそうに手を上に伸ばし、 深呼吸をした。恵子ちゃんも真似をして、 小さな胸を膨らませて 気持ち良さそうな顔をしている。 「終わったのね・・・」 リリーさんが犬山さんの腕にそっと 手を絡ませ体を寄せた。 「あっれえ?ここは浜辺だ・・・」 良太君がびっくりしたような声を出した 辺りを見回すと、いつの間にか我々は 昭日町の砂浜に立っていた。 遠くから犬の鳴き声が聞こえて来る、 「あっ、ワンコだ!」 良太君が走って来るワンコを見つけた。 「良かったね」恵子ちゃんが 嬉しそうな顔で涼子さんを見る。 たちまちワンコが側に来て、 尻尾を振りたくって良太君に飛びついた。 「うへぇ、くすぐったいよ」 ワンコに会えたのがよっぽど嬉しかったのか、 良太君はワンコを抱いてクルクル回っている。 みんなの喜んでいる顔を見ながら、 私の胸にふと不安が過ぎる。 果たして本当に恩他は消えたのか、 現実の世界で恩他は死んだのか、 そしてその魂は行くべき所に行ったのか、 そう考えてもいいのだろうか。 それにしても、何もかもが 疑問のまま終わってしまった。 恩他はどう言う人間だったのだろう。 夢を操れるだなんて、 普通じゃ考えられない事だ。 そもそも恩他は何がしたかったのだろう、 宗教の話しと生体移植の事が妙に気になる。 それらの事が恩他とどんな関係があったんだろう。 また、中田先生に初めて会った時に見せた 恩他のあの敵意、考えてみれば、恩他が 我々に近づいて来るようになったのは、 中田先生と出会ってからではないだろうか。 あまりにもあっけない終わりに、 何か不消化なものが累積しているような 気分になっていた。 「恩他はどうなったんでしょう、 これですべて解決したんでしょうか」 涼子さんがママに聞いた。 ママは遠く海の果てを眺めながら、 「そうね、一応解決したと思って いいと思うわ」と言った。 「何か引っ掛かるんだけど、 まあ・・・多分あの男は別の世界に 行ってしまったんだろう」 中田先生がそう言うと、犬山さんも頷き、 「そうですね、何も解決しないまま、 あいつは消えてしまいました。 もっと知らなきゃならない事があったはずです。 でも、我々には時間がたっぷりありますから、 最初からじっくりと考えて 少しずつ解明して行きましょうよ。 恩他が我々の前に現れたと言う事にも何か 意味があるんだと思いますからねえ。 取り敢えずは、豊さんのお父さんやお母さんが 無事かどうか心配です。 昭日町が元通りになっているかどうかも 確かめたいですしね」 そうだ、犬山さんの言う通りだ。 恩他の事は後でゆっくり考える事にして、 先に両親の安否を確かめたい。 私達は浜辺を後にした。 〜つづく 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.22. (00:53) 猫 /
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鶏のささ身をほぐしている場面 おっ、今夜のオカズは鶏のささ身だぁ〜いい匂い・・・カウンターに飛び乗ったブチ。次の瞬間シュウにみつかり猫パンチを食らった。 ママの店82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100・・・お知らせ・・・ 「ママの店17(後編)」をHP上にUPしたいと思いますので、本日のママの店はお休みさせて頂きます。 HPの「ママの店」〜 14までの副題付けと校正編集をしました。 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.21. (00:45) 小説 文学 /
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COMMENT(6) / ▲
寒いよ〜 今日はちょっと暖かいかなあと思ったが、やっぱり寒かった。ダンボールをあげたら、シュウとチャーはダンボールの中にお気に入りのクッションを引きずり込んで引篭もって出て来なくなった。 (特別番組) こんな夢を見た。 私達一家が移り住んだ家は、 何処かの田舎町にある木造平屋建て。 古い家だが部屋数も多く、 風呂やトイレは勿論の事、 小さいながらも庭があり、 家の近くには一応市場もある。 引越しして何日か経ったある朝、 家族はみんな仕事で出掛けて行った。 私も掃除とかを始めたのだが、 この家の難点は床だと今頃気がついた。 畳には大きな穴がいくつも開いており、 穴から下を覗くと土台がボロボロになっている。 こりゃ土台からやり替えないといけないなと 考えていたら、窓の外で男性の怒鳴り声がした。 びっくりして外を覗いたが、 人が普通に行き来しているだけで、 べつに何も変わった様子も無い。 通りすがりの人に 「何かあったんですか?」と聞くと、 「いやぁ、いつもの事さ」と言って 何でも無いよと言うように 手を振って行ってしまった。 その時見知らぬ男が、 勝手に玄関のドアを開けて入って来た。 七十歳前後の老人だったが、 人の家に勝手に入るなんてと腹が立ち、 すぐさま追い出し、 その後しっかりと鍵を掛けた。 外で人が叫ぶのはしょっちゅうらしいし、 知らない人が勝手に入って来るし、 床はボロボロになっているし、 何でこんな所に引越したんだろうと、 溜息をつきながら考え込んでいたら、 兄が自分で鍵を開けて帰って来た。 お帰り、と言ったとたん、 兄の横から滑り込むようにして 見知らぬおばさんが入って来た。 背中には、風呂敷に包んだ大きな荷物を 背負っている。また知らない人が 勝手に入って来た、と思ったが気を取り直し、 「買い物して来られたんですか? 大きな物を買われたんですね」と聞いた。 その人は近所の店で、 組み立て式の家具を買ったらしく、 「買ったものの、組み立てるのがねえ」 と言って溜息をついている。 その時ふと思い出した。 あっ、もしかしてあのタンスでは・・・ 実は私も買っていて、 すでに組み立てて置いてあるのだ。 おばさんに、その事を言うと、 是非見せてと言うので 奥に案内してそれを見せてあげた。 そのタンスの全体の色は、 グレーがかったブルーで ちょっと小さめだったが、 ピンクの小花が散らしてある柄が 気に入ったから買ったのだ。 「いやあ!いいねえー」 とおばさんは感動して、 早く帰って組み立ててみるよと言い、 急いで帰って行った。 今の人はいったい何処の誰だ? いや、もうそんな事はどうでもいい、 兄に家の事を相談するのが先だと思った。 早速穴の開いている畳の事を言うと、 「俺らはこんな穴ボコ 平気で上手にやり過ごすけどなあ」 と何でも無い事のように言う。 平気で上手にやり過ごす・・・ まさか、そんな事出来る訳がない。 やっぱり元の家に帰ろう。 元の家もまだそのままあるのだ。 この家は売ってしまおうと兄に言ったものの、 こんなボロボロの家、 誰か買う人がいるのだろうかと不安になった。 「中川に買わすよ」と兄が言う。 中川って誰?と思ったが、 買ってくれさえすりゃ誰でもいい、 とりあえずは引越しだ。 「あー、粗大ゴミは出来るだけ少なくして 外に出しておくんだよ」と兄が言った。 場面が変わり、大きな車に乗っている。 キャンピングカーと言えばいいのか、 その車の中は広く、簡単だが水道もあり、 コンロもある。お茶くらいは 沸かせるようになっているのだ。 窓から外を眺めていると、 護送車が横に来て、中にまだ若い男の 犯罪者がいるのが窓越しに見えた。 その男の瞳は赤く濁って空ろで、 きっと誰かを殺したんだと思った。 「そいつと口をきいちゃダメだ」 背後で、誰かが喚いた。 でも私はその男が気になって仕方が無かった。 男が私に気がつき、 「おまえもどうせ、俺が憎いんだろう」 と言うので、私は首を振り、 「あんたの気持ちはよく分かっているよ」 と言った。男が不思議そうに首を傾げるので、 「あんたのした事は悪い事だけど、 そうするしか無かったんだと思う」 ともう一度言ってやった。 男は嬉しそうな顔になり、ありがとうと言った。 「何でそんな男に親切にしてやるんだ」 背後で誰かがまた叫んだが、私は無視をした。 犯罪を犯した男は、よく見ると 首を切断されていた。 長い髪が血で固まってしまっている。 せめてこの髪を洗ってあげたいと思い、 私は窓の中に両手を伸ばし、 首をつかんで抱きかかえた。 「いったい何をするつもりだ」 背後でまた声がする。 うるさい、私はこの人の髪を 洗ってあげたいのだ。 首だけの男は私の腕の中で、 嬉しそうに、ありがとうを繰り返す。 私は男の髪に石鹸をつけて泡立て、 丁寧に洗い流してあげた。 「何処か気持ち悪い所があったり、 痛かったりしたら言ってね」と言うと、男は 「ありがとう、でももう何も感じないんだ」と答え、 嬉しそうな顔をしたまま目を閉じ、 もう何も喋らなくなってしまった。 とりとめも無い夢のお話。 夢判断が出来る方がいれば、 鑑定お願いいたします・・・・完 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.20. (00:52) 猫 /
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COMMENT(9) / ▲
うなぎ調達〜 寒い!寒すぎるっ、人間も猫達もクシャミ止まらず熱っぽい。食欲イマイチの時はうなぎに限る。いつも行く安売りスーパーでのうなぎ大特価、一匹400円也!上等のうなぎではないけれど、これなら猫達に食べさせてあげられる。食欲無くて食べれなかったらどうしようと恐々出したら、ペロリと完食してくれました。猫達たちまち元気!お母さんも嬉しいゾ〜  ・・・・お知らせ・・・・ HP「ママの店」〜14の校正編集作業の為本日のママの店はお休みさせて頂きます。  82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.19. (00:25) 小説 文学 /
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何か寒いニャ〜 暖かい日があったから、コタツもそろそろ終わりかなと思っていたが、 またまた寒さが戻って来た。我が家は6時起床、猫達もその頃目を覚ます。そしてコタツを出したらその中で全員二度寝をなさる。いいなあ〜猫達羨ましいゾ〜私は朝から仕事がバッチリ待っている。 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99そうか、こいつは少年だったんだ。 しかし・・・ 私は恩他が初めてママの店に やって来た時の事を思い出していた。 あの時恩他は宗教の事で 頭を抱えて悩んでいた。 それで中田先生が現れた時に、 いきなり絡んだんだ。 それから私の家にまでやって来て、 息子が臓器移植の犠牲になって死んだ事とか、 中田先生がそれに関わっていたとか、 まあ、すべてこいつの嘘に決まっているけど、 何か妙に真剣だったなあ。 何でだろう、何で宗教が出て来たんだろう。 それに臓器移植の事も・・・ 恩他はどうやって我々の個人情報を 調べあげたんだろう。 こいつは私と同じビジターだった。 夢を操る事が出来るだなんて、 そんな事は可能なんだろうか。 分からない・・・ 私は恩他の顔を見ながら 今まであった出来事を思い出して 考え込んでいたが、 「静江さんに、聞かないと どうすればいいか分かりませんね」 いきなり涼子さんの声が耳に飛び込んで来て、 はっと我に帰った。 「そうだわねえ、何か邪魔するみたいで 嫌なんだけど、聞かなくちゃいけないわ」 リリーさんが相槌を打ちながら 溜息をついている。 「だけど、何か聞き難い雰囲気だと 思わないかい?」 犬山さんがチラッと ママと英二の方を見てそう言った。 そうだ、ママを忘れていた。 いくら心音が聞こえないからと言って、 この世界は死人ばかりなんだから こいつがいつ目を覚ますか 分かったもんじゃない。 この際ラブロマンスは中断して頂こう。 「あっ、豊さん、ちょっと・・・」 犬山さんの止める声を背中で聞いて、 私は、ズカズカとママと英二の側まで 早足で歩いて行った。 ママと英二はいつの間にか 向かい合わせになってお互いの顔を じっと見詰め合っている。 きっとテレパシィで話をしているのだろう。 「ゴホン、えー、ママ・・ お取り込み中で悪いんだけど・・・」 私は二人の前に立って話し掛けた。 ママは私を見てスゥーッと眉を潜めた。 何だこんな時に、 と言ったふうに見えたので、 私はムッとしたが、 「僕が邪魔なのは良く分かっているよ。 でも、恩他が動かないんだ、 あのままにして置くのも、どうかと 思うし、みんな、その・・・ ママ達の事を心配してるんだ」 気を取り直しそう言うと、ママは 「馬鹿ねえ・・・何が取り込み中よ」 と言ってフッと笑った。 「だって、ほらママは英二・・・さんと」 私が言い難そうに英二さんと言ったので、 ママはますます笑い出した。 英二もニコニコ笑っている。 「豊君だったね、その節はいろいろ お世話になりました。 ずっと静江を守ってくれてありがとう。 どうか、これからも 側にいてやってください」 英二が私に向かって頭を下げている。 こう言う素直な態度に私は弱いのだ。 「いや、僕の方こそ、その節は君に 酷い事をしてしまって・・・ そのう、ごめんなさい」 私はペコリと頭を下げた。 別に悪い事をした覚えはないが、 思わず謝ってしまったのだ。 「ママはこれから、 英二さんと一緒に暮らすんだろう?」 私は自分でもビックリするほど 聞き難い事をすんなりと口に出していた。 ママは頷き、英二の顔を見る。 英二も例のあの美しい顔で、 ママをじっと見つめている。 何と言う美しさなんだろうと、 私はママを取られた嫉妬心よりも、 英二の美貌に憧憬の念を抱いていた。 その時、英二の姿が足下から徐々に 消え始めている事に気がつき、 私は思わず叫んでいた。 「ママ、英二さんが消えかかっているよ」 しかしママは私の顔を見て、 ニッコリ微笑んだだけで何も言わない。 「これでいいんですよ、静江を頼みます」 英二はそう言い残し、完全に姿を消した。 そして今まで英二が立っていた場所には、 あのペンダントが落ちている。 ママがそっとそれを拾い上げ、 手の平に載せた。 石が真っ赤に変わっている。 「ママ、これでいいのか?」 私は自分でもびっくりするほどの 衝撃を受け、ママに向かって吼えていた。 ママは私を見てコクリと頷いた。 「消えちゃうんだよ、 石の色が赤になったと言う事は、 もうすぐ透明になってしまうって事だ。 透明になったら、 二度と英二に会えなくなる。 永久にだ!」 私のほとんど絶叫に近い大声に 驚いたのか、犬山さん達が 急いで私達の所に集まって来た。 中田先生や良太君、恵子ちゃんもいて、 みんなママの手の平に載っている ペンダントを見つめている。 「静江さん、本当にこれで 良かったんですか?」 涼子さんが、静かにママに問い掛けた。 「いいも悪いも、最初からこうなる事に 決まっていたからね、 この人はこの石の中にいたから、 魂が綺麗になっただけ。 もし石に封じ込めていなかったら・・・」 ママはそこで一旦言葉を止め、 「今でも悪い事をしていたはずよ」 と言切った。 〜つづく 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.18. (00:23) 猫 /
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フク〜 もうフクッたら、目を丸くしちゃって、そんな可愛い顔してももう遊んであげれないよ。コタツを片付けてお布団敷きたいの、早く天板から降りてちょうだい。それから、もう走っちゃダメだよ、ブチとクロが目を覚ますからね。 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98恩他は倒れたまま、全く動かない。 あの強気で小ずるい恩他が、 このまま引き下がるようにも思えないが、 とりあえず一応 決着がついたと言う事だろう。 ママも英二に抱かれたまま動かず、 こちらの方はしばらく 放っておくしか無いみたいだ。 犬山さんが恩他の様子を見に行こうと 言いだしたので、 「良太君、恵子をお願いね」 と涼子さんが良太君に声を掛けた。 良太君は興味深々の顔で ずっとママと英二を見ていたが、 涼子さんに恵子ちゃんを託され、 分かったと言う代わりに頷いた。 中田先生はと見ると、さっきまで あんぐりと開けていた口を閉じ、 今は眉間に皺を寄せた 険しい顔をして、 無言のまま腰を擦っている。 このままここに突っ立っていても 仕方が無いので、 私も恩他の様子を見に行く事にした。 「先生はどうする?」と聞くと、 先生は私の顔も見ず、ブスッとしたまま 首を横に振る。それを見た良太君が、 「先生、まだ痛いのか?」 と心配そうに聞いても、 うるさそうに手を振っただけで 返事もしない。良太君と恵子ちゃんが 顔を見合わせて溜息をついた。 やれやれ、きっと先生は ママと英二の事でムカついて、 気持ちの持って行き場が無いのだろう。 私だって同じ気持ちなんだからねと 胸の中で呟き、私は先生と良太君、 恵子ちゃんをその場に残し、 もう先に行っている犬山さん達の 後を追い、恩他の所に走って行った。 恩他は目を閉じて仰向けに倒れていた。 犬山さんがしゃがみ込んで恩他の胸に 耳をくっつけ心臓の音を聞いている。 「どう、生きている?」 とリリーさんが聞くと、犬山さんは 恩他の胸から耳を外し、 うーん、と唸って首を傾げた。 「何にも聞こえないから、 死んでいるんだろうけど、 それは我々も同じだからねえ・・・ つい胸の音を確かめてしまったけど、 そんな事無意味だったね」 犬山さんは照れ臭そうに リリーさんを見て笑った。 「あら、私達は死んでいるけど、 ちゃんと心臓動いているわ、 ほら聞いてみて」 リリーさんが犬山さんに向けて 胸を突き出した。 犬山さんが今にもリリーさんの胸に 耳をくっつけそうになったので、 私は慌ててゴホンと咳きをした。 冗談じゃない、やめてくれ。 犬山さん達までイチャツクなよと 私はついイラッとしてしまったのだ。 「まあ、どうなっているのか ママさんに聞いて見ない事には 何とも言えないねえ」 犬山さんがそう言うと、リリーさんは 一瞬恨めしそうに私を見てから、 そうね、と言って頷いた。 「ねえ、この人こんなに若かった?」 涼子さんがいきなりびっくりしたような 声を出したので、恩他の顔を見ると、 確かに恩他はまるで別人のように 若くなっている。 恩他は中田先生や犬山さんの年齢と 同じくらいだと思っていた。 いや、へたをすると 四十を出ているかもと踏んでいたのだ。 それが今目の前にいるのは、 まるで少年のように若々しい。 どう言う訳だ、若返ったのか、 それとも本当の年齢がこれなのか。 あの時ママが言った言葉を思い出した。 「おいたが過ぎるわよ、坊や」 ママは恩他の本当の年齢を 知っていたのだろうか。 〜つづく 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.17. (00:50) 猫 /
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地震が恐いよ〜 最近ちょくちょく地震が起る。小さい揺れなら平気な猫達も、今日(15日)のはちょっとビビるくらい強かった。賢い子はすぐにコタツの中に飛び込んだが、シマジロウは逃げ遅れ、怯えて部屋の隅で固まっていた。私が見つけてダッコしてあげるまでさぞかし不安だったろうな。何せ我が家は15Fの天辺、下界の揺れが収まっていてもまだしばらく揺れ続けるのだ。 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97気のせいか、恩他が別人に見える。 つい今さっきまではキザで憎たらしい 嫌な男だったのに、今の恩他は 素直で明るい好青年になっている。 いやいや、またこれは こいつの演技に違いない。 私は今まで何度もこの野郎に 騙されて来た。 恩他、何をするつもりなんだと 言ってやろうとした時、 「豊、先生と良太君を連れて行って」 ママの言葉に中田先生と良太君が まだそこにいた事に気がついた。 犬山さんも走って来てくれたので、 二人がかりで先生を、 リリーさん達の所まで運んで行く時、 先生にしがみついて不安そうな顔をして ママと恩他を見ていた良太君が、 「おばちゃん大丈夫だよね」 と私の顔を見て聞いて来た。 「大丈夫さ、ママは強いからね」 と答えたものの、 実は私も不安でたまらない。 ママが一言、豊、助けてと言ったら、 私は何を置いてでも ママの下に駆けつけるだろう。 「じゃあ、始めましょう。 手加減無しよ、覚悟しなさい」 恩他と対峙したママは 後ろに大きく片足を下げ、 両手を胸の前で合わし、 親指同士をくっつけて丸い型を作った。 するとその丸い穴から 一塊の閃光が生まれ、 恩他目掛けて鋭く飛び出した瞬間、 恩他もママと同じような姿で 手で丸を作り、 同じく閃光の塊を飛ばしていた。 向かい合わせになった二人の 丁度真ん中あたりで激突した光の玉は、 巨大なエネルギーの塊になり 激しく膨張しながら、 火花を弾け散らしている。 ママの後ろに下げた足が少し後退した。 恩他のエネルギーに押されているのだ。 クソッ私に力があれば、あんな野郎・・・ ギリギリと歯軋りをする私の横で、 「大丈夫です、ママさんは負けません」 犬山さんが呟き 両の拳を握り締めている。 「静江さん、頑張って」 涼子さんとリリーさんの祈る中、 恩他とママの息詰まる戦いが続く。 ママと恩他の顔は次第に強張りを増し、 大量のエネルギーを放出する為に 二人の全身は、激しく痙攣を始めている。 今ママは、強烈な恩他の攻撃を あの細い腕で押し戻そうと 死力を尽くしている。そう思った時、 私の胸が張り裂けそうに膨れ上がり、 堪えても堪えても涙が流れて来る。 でもそれは多分、 ママが負けるかも知れないと言う 心配のあまりに泣いているのでは無くて、 気力の限界を超えた二人の 極限の戦いに感動しているのだ。 ジリジリと、またもやママの足が 後ろに下がる。 このままじゃ押し切られてしまう。 中田先生がクソォッと 絞るような声を上げた。 ふと、みんなの顔を見回すと、 犬山さんやリリーさん、涼子さんや 良太君恵子ちゃんが、 ママと恩他の決闘を 必死の形相で見守っている。 ママ、負けるなっ、 この念いエネルギーに変われ! 苦戦しているママを助けたい。 しかし、これは ママと恩他にしか出来ない 精神波の戦いだから、 私達にはどうする事も出来ない。 ママの細い腕が 限界に来ているのが分かる。 一方恩他は笑みを浮かべ、 余裕たっぷりの様子だ。 その時、ママの胸の辺りから、 ママの出している光線とは別に、 青く美しい光線が一本 真っ直ぐ伸びて行き、 見る見るうちに中央の エネルギーの塊の中に命中した。 たちまち恩他の出した精神波が 押し戻されて行く。 あれは何だと思った時、 ママを後ろから抱いている 男がいる事に気がついた。 その姿に見覚えがある、あれは 英二・・・? 私は思わず我が目を疑った。 何とあの英二がママを助けている。 ママも英二に気がついた。 一瞬驚いた顔をしたものの、その顔に 喜びが満ち溢れるのが分かった。 もはや私達の出る幕は無い。 中田先生も眉を八の字に下げてしまい、 口をポカンとだらしなく開けてしまっている。 「クソッ、英二が現れたか、 あの石は砕いておくべきだった」 苦しそうな恩他の顔がそう言っている。 恩他は必死の形相で頑張っていたが、 とうとう真ん中にあった大きな塊が、 鼓膜を破らんばかりの 凄まじい爆音とともに破裂した。 その瞬間辺りが眩しい光に包まれて、 真昼の明るさになり、 後ろに吹っ飛ばされた恩他は、 さっきの中田先生よりも もっと酷く地面に叩きつけられ、 ピクリとも動かなくなっている。 リリーさんと犬山さん涼子さんは とっさに子供達を庇って うずくまっており、 私と中田先生だけが呆然と その一部始終を見つめていた。 「勝った・・・」 私達は口々に呟き 安堵の胸を撫で下ろしたが、 英二にしっかりと抱かれているママを見て、 私は口の中に、 苦い物が広がるのを感じていた。 〜つづく 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.16. (00:00) 猫 /
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美味しかった〜 猫達の今夜のオカズは鶏肉を焼いて細かく割いた物。鶏肉を叩いてのばし、テフロンのフライパンで油を引かずに焼くのだが、香ばしい匂いがして来たとたんカウンターの上に猫達が駆け上がった。今日だけは無礼講、シュウも奉行を定休日にして一緒に鶏が焼けるのを待っている。12匹の猫達がカウターにずらりと並んだ光景を写したかったが、火を使っている為に出来なかった。 二十四の瞳が待っている中、私は黙々と12皿分の鶏飯を作った。今日も完食!一粒も残らなかったよ。 食べ終わったシュウのこの満足そうな顔が可愛い。 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96「黙れっ!」恩他が叫んだと同時に 中田先生の体は数メートル後ろに吹っ飛んだ。 「先生っ」血相を変えた良太君が、 引き止めようとしたリリーさんの手を振り切り、 中田先生目掛けて走り出した。 恩他が良太君に何かするのではないかと、 蒼然となったが、恩他は別に何もしようとせず、 良太君が倒れた先生にしがみつくのを じっと見ているだけだった。 「先生、大丈夫か?何処も痛くないか」 良太君は必死に先生の体を触って 確かめている。 「あぁ、大丈夫だ。良太こそ無茶をするな、 いきなり走り出すから びっくりしたじゃないか」 先生はやはり腰をしこたま打ちつけたと見え、 喋れるのだが動けない。 「ふん、とんだ茶番劇を見せてもらったな。 動けないジジイに健気なガキか・・・」 恩他は吐き捨てるようにそう言うと、 「カウントダウンが近づいている」 暗い声でそう言いながら視線を下に落とした。 「何のカウントダウンだ、 おまえが消えるまでの カウントが始まるってえのか」 私が大声でそう言ってやると、恩他は 下を向いたまま、フンッと鼻で笑った。 「俺はいったい何をしたかったのかなあ、 何かもうどうでも良くなったよ。 どうやらそろそろあっちの俺は終わりらしい。 死ぬのが分かっていたからな、 死んだら亡者どもを集めて、 カッコ良く闇の帝王で決めたいと思ってたんだが、 亡者は亡者でしか無い役立たずだし、 馬鹿らしい、もうやめだ」 もうやめだ、だと? 私の頭の中で怒りが沸騰した。 「もうやめだとはどう言う意味だっ、 今まで散々僕らを振り回しておいて、 いきなりもうやめだとは、どういう了見だ。 それとも、そんな事を言って 油断させておいてから、また何かするつもりか」 恩他は私の顔を見て一瞬ニヤッと笑ってから、 ママを指差した。 「静江、俺と一騎打ちだ。 この中で俺と対等に戦えるのは おまえだけだからな。 俺は魔王だ、静江は魔女と言う事にしておこう。 さあ、邪魔な雑魚どもは何処かに散ってしまえ」 何ぃ、私らが雑魚だって? 何んて事を言いやがる。 恩他を怒鳴りつけてやろうとした時、 「分かったわ、タイマン張りましょう」 ママの言葉に遮られた。 タイマン?・・・ママが言うと何かおかしい。 プッと吹きかけた私の顔をママがチラッと見て 睨みつけた。 「フフフフ、楽しい奴らだなぁ。 静江、おまえのその物々しい格好、 そんなのはもういらないだろう。 俺達の戦いはここだ」 恩他は自分の頭を指差した。 そうね、とママは頷き、 あっという間に甲冑を脱ぎ捨てた。 ママは甲冑の下に、いつもの 黒いワンピースを着ていた。 胸元から首の上までと、肩口から手首までが 薄いレース仕立てになっている。 「静江、おまえは相変わらず綺麗だなあ」 恩他は穏やかな笑顔を見せた。 〜つづく 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.15. (00:46) 猫 /
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トウ 台所の隅っこにトウがいた。あんまり小さいのでつい見過ごしてしまう・・・はずはない。トウがいくら小さくてもお母さんはすぐに見つけてあげるよ、今日の一番ダッコはトウに決まりぃ! 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95「黙れっ、黙れっ!」恩他は狂ったように 怒鳴り始めた。 「おまえは何も分かっちゃいないんだ。 おまえには死を語れない。 それは何故か、それはおまえが死んでは いないからだ。 死んでいないおまえに死者の気持ちが 分かるもんか」 「やっぱりあんたは只の悪霊ね、 そんな事は最初から分かっていたけど、 自分を魔王だなんて誇示してみたり、 ハリボテの城を造って私達を呼び寄せたけど、 城の中までは造れなかったから、 爆発させて誤魔化したわね、 何で造れなかったか教えてあげましょう。 あんたは城の中が どうなっているか知らなかったのよ。 単純な答えだけど、見た事も無い物は あんたには造れない。 想像する事すら出来ないあんたの頭は まだ未熟なの。 いいかげん本性を現せたらどうなの、 おいたが過ぎるわよ、坊や」 ママは目を細め、恩他に言葉を叩き付けた。 最後の坊やって言葉がちょっと気になったが、 恩他が怒りで全身をブルブル震わせているのを見て、 こいつが今から何をやらかすかの方が心配だった。 こっちには女性と子供が二人もいる。 また人質に取られたら大変だ。 恩他はいきなり両腕を広げて上に突き上げ、 獣のような叫びを上げた。 するといきなり辺りの景色が一変し、 我々は真っ暗な荒野に立っていた。 この前飛ばされた時と同じ場所だ。 リリーさん達とまた離れ離れになったかと、 焦ったが、リリーさんは恵子ちゃんと良太君を しっかり抱いて少し離れた所にいてくれた。 「涼子さん、犬山さん、あの子達を守って」 ママの言葉が終わらないうちに、 犬山さんと涼子さんはリリーさん達に向かって 走り出した。 「あれは何だっ」中田先生の声と同時に、 私も異変を感じて上を向くと、 上空に真っ赤に焼けた 巨大な溶岩が出現していた。 存在している物すべてを溶かし尽くす火が、 ドロドロと渦を巻きながら上空にある。 暗かった辺りが火に煽られ、焼けるような熱さに 我々は思わず甲冑のついた腕で顔を覆った。 恩他は狂ったように笑っていたが、 いきなり笑うのをやめて、ママを見た。 「静江、地獄はちゃんとあるんだよ。 おまえがかつて愛した英二が、 今あの溶岩の中で 溶かされては再生してを繰り返し、 苦しんでいるんだ。 あの男は確かにおまえの霊力で、 浄化されかかっていた。 だから、ほとんど悪の心は 消えかかっていたんだ。 今は純粋におまえを愛して心から詫びているよ」 恩他は哀れみを込めた声でそう言い、 ママの顔をじっと見ている。 でも、英二は私をたぶらかす為に 和美さんと一緒に恩他の手伝いをしたのは どう言う訳だ。折角浄化された魂が、 恩他によって再度汚れたって事なのか・・・ おい、恩他、と呼びかけると、 恩他はギロッと私を睨んだ。 「英二は和美さんと一緒に僕を騙そうとしたぞ。 たとえおまえの命令であったとしても、 おまえの言いなりになったと言う事は、 元の悪人に戻ったと言う事じゃないか」 恩他は口を痙攣させて、嫌らしく笑い、 愚か者めがとつぶやいた。 「何っ!」と私は恩他に殺意を向けたが、 「馬鹿者、私は何でも姿を変えられる事を忘れたか」 そう言った瞬間、恩他の姿が消え、 英二がそこに立っていた。 「分身だって出来るんだよ。あたしはだあれ?」 クスクスと笑った英二の横に和美さんが出現していた。 そうか、それじゃ今まで英二や和美さんだと 思っていたのはすべて恩他だったのか。 困惑している私の様子が面白かったのか、 恩他はクスクスと和美さんの声で笑いながら、 また元の自分の姿に戻っていた。 「馬鹿なおまえの、薄い脳が 混乱して発狂してしまわないように、 これでも気を使ってやっているんだ。 私はお前達の誰にだって変身出来るし、 分身も思うが侭だ。 静江や中田達の姿になって おまえの前に現れたら私だと見破れるかな?」 クソッ、確かにそんな事をされたら 頭が混乱してしまう。 私は唇を噛んで恩他を睨みつけていた。 「しかし、まあ安心しろ。 おまえなんか今はどうでもいい、 興味があるのは静江と英二だ。 静江、おまえは英二をまだ愛している。 たとえあの男に殺されたとしても 愛はそう易々と消えるものじゃない。 その証拠に、おまえは 英二が地獄に落ちないように ペンダントに封じ込め、後生大事に首から ぶら下げていたじゃないか。 もう少しの所だったね、 英二はおまえの胸で温められ、 浄化出来る寸前だった・・・」 恩他は哀れみ深い目でママを見つめている。 ママは黙っているが、 心の中は決して穏やかでは無いだろう。 「ママさん、あいつの言う事なんか まともに信じちゃダメだ」 中田先生がママにそっと耳打ちすると、 ママは恩他の顔をじっと見たままだったが、 分かっていますと言うように、 ゆっくり頷いた。 「恩他、もしおまえの言う通り、 彼が浄化されていたとしたら、 地獄などへは行きはしないだろうよ、 上にあるあの溶岩は煉獄だ。 その中にいるのは英二ではない、 むしろあそこにいるのはおまえ自身なんだと 私は思うね」 中田先生は穏やかな声で恩他にそう言った。 〜つづく 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.14. (00:55) 猫 /
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鼻炎のチャオ チャオは鼻炎持ちで、いつも鼻をズーズー鳴らせている。時々食欲が無いのは頭が重いのだろうな・・・私も鼻炎持ちだから、チャオの辛さがよく分かる。 脳梗塞で入院中の義兄が、奇跡的に回復して明日退院することになった。しばらくは通院しなくてはいけないが、心配していた後遺症も目だって出ておらず、お医者様もビックリ。これからは義兄を助けて家族全員仲良く頑張って行こう。 ・・・お知らせ・・・HP上の「ママの店」 13副題付けと校正編集いたしました。 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.13. (00:57) 小説 文学 /
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何が入ってるのかなあ〜 猫砂が入っていたダンボールが空いたので猫達の玩具としてリビングに置いた。誰が一番のりするかなあ、と思い見ていたらカスガだ。中をそおっと覗いて空っぽだったら入るべしだ。  ・・・お知らせ・・・ HP「ママの店」13〜の副題付けと編集校正の作業の為、本日のママの店はお休みさせて頂きます。開始のおりはメルマガでお知らせいたします。 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95申し訳ありませんが、今日はお休みさせて頂きます。 別荘「ママの店16(前編)」 「ママの店16(中編)」 「ママの店16(後編)」 「ママの店17前」 「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。 「怪談奇談」に (幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので ご注意ください。 出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.12. (00:51) 小説 文学 /
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カリンは・・・ いつも下から見上げるような目で私を見つめ、カリン〜と呼ぶとヒャアとかすれたような声で返事する。 さして悪い事もせず、いつも控えめで兄弟妹姉の中に隠れて棲息しているのだが、ご飯を食べるのが遅く、他の猫達に取られる恐れがある為、食べる時だけは私の監視下に置いている。 |