筆者  活動状況  オンライン小説  新刊+出版本  更新情報 ブログ
メルマガ Link HOME MAIL


fc2-BlogRanking   Blog Entry
管理人

樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

    モバイル版を開設しました!
月別ログ
カテゴリ
最新記事
コメント
トラックバック
リンク




2007.04

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30

オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店
美味しかった〜


猫達の今夜のオカズは鶏肉を焼いて細かく割いた物。鶏肉を叩いてのばし、テフロンのフライパンで油を引かずに焼くのだが、香ばしい匂いがして来たとたんカウンターの上に猫達が駆け上がった。今日だけは無礼講、シュウも奉行を定休日にして一緒に鶏が焼けるのを待っている。12匹の猫達がカウターにずらりと並んだ光景を写したかったが、火を使っている為に出来なかった。二十四の瞳が待っている中、私は黙々と12皿分の鶏飯を作った。今日も完食!一粒も残らなかったよ。
食べ終わったシュウのこの満足そうな顔が可愛い。



82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96

「黙れっ!」恩他が叫んだと同時に
中田先生の体は数メートル後ろに吹っ飛んだ。
「先生っ」血相を変えた良太君が、
引き止めようとしたリリーさんの手を振り切り、
中田先生目掛けて走り出した。
恩他が良太君に何かするのではないかと、
蒼然となったが、恩他は別に何もしようとせず、
良太君が倒れた先生にしがみつくのを
じっと見ているだけだった。

「先生、大丈夫か?何処も痛くないか」
良太君は必死に先生の体を触って
確かめている。
「あぁ、大丈夫だ。良太こそ無茶をするな、
 いきなり走り出すから
 びっくりしたじゃないか」
先生はやはり腰をしこたま打ちつけたと見え、
喋れるのだが動けない。

「ふん、とんだ茶番劇を見せてもらったな。
 動けないジジイに健気なガキか・・・」
恩他は吐き捨てるようにそう言うと、
「カウントダウンが近づいている」
暗い声でそう言いながら視線を下に落とした。

「何のカウントダウンだ、
 おまえが消えるまでの
 カウントが始まるってえのか」
私が大声でそう言ってやると、恩他は
下を向いたまま、フンッと鼻で笑った。

「俺はいったい何をしたかったのかなあ、
 何かもうどうでも良くなったよ。
 どうやらそろそろあっちの俺は終わりらしい。
 死ぬのが分かっていたからな、
 死んだら亡者どもを集めて、
 カッコ良く闇の帝王で決めたいと思ってたんだが、
 亡者は亡者でしか無い役立たずだし、
 馬鹿らしい、もうやめだ」

もうやめだ、だと?
私の頭の中で怒りが沸騰した。

「もうやめだとはどう言う意味だっ、
 今まで散々僕らを振り回しておいて、
 いきなりもうやめだとは、どういう了見だ。
 それとも、そんな事を言って
 油断させておいてから、また何かするつもりか」

恩他は私の顔を見て一瞬ニヤッと笑ってから、
ママを指差した。

「静江、俺と一騎打ちだ。
 この中で俺と対等に戦えるのは
 おまえだけだからな。
 俺は魔王だ、静江は魔女と言う事にしておこう。
 さあ、邪魔な雑魚どもは何処かに散ってしまえ」

何ぃ、私らが雑魚だって?
何んて事を言いやがる。
恩他を怒鳴りつけてやろうとした時、
「分かったわ、タイマン張りましょう」
ママの言葉に遮られた。

タイマン?・・・ママが言うと何かおかしい。
プッと吹きかけた私の顔をママがチラッと見て
睨みつけた。

「フフフフ、楽しい奴らだなぁ。
 静江、おまえのその物々しい格好、
 そんなのはもういらないだろう。
 俺達の戦いはここだ」
恩他は自分の頭を指差した。

そうね、とママは頷き、
あっという間に甲冑を脱ぎ捨てた。
ママは甲冑の下に、いつもの
黒いワンピースを着ていた。
胸元から首の上までと、肩口から手首までが
薄いレース仕立てになっている。

「静江、おまえは相変わらず綺麗だなあ」
恩他は穏やかな笑顔を見せた。 

〜つづく

別荘

「ママの店16(前編)」
「ママの店16(中編)」
「ママの店16(後編)」
「ママの店17前」
「ママの店17(中編)」をHPにUPしました。
「怪談奇談」(幽霊屋敷)
連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」話目

ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」

電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.04.15. (00:46)  / TRACKBACK(-) / COMMENT(-) /
ハレルヤ

Copyright © 2004 Powered by FC2 All Rights Reserved.
Photo by Wisteria Field  Template by lovehelm