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樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

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オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店
チャコとカスガ

仲良しのカスガとチャコ。ご飯を食べる時も一緒、しかし最近チャコが痩せてカスガがいちだんとデブになって来た。カスガのデブいのは前からなので、気にならなかったが、高齢のチャコが痩せて来たのが気になる。オカズに栄養のあるものを足したりして、チャコを何とか太らそうとしたのだが、カスガがスイカのように丸くなるばかり。これはおかしいと食事時に見張っていると、凄いスピードでご飯を食べ終わったカスガが、手を伸ばしてチャコのお椀を自分の前に引き寄せた。どうやらこんなふうに毎回チャコのご飯を横取りしていたようだ。これからは別々に食べて貰う事にする。カスガのバカタレ・・・





我々が雨宿りしているココナツ並木、
普通なら松林なんだろうけれど、
ここでは何故かココナツ林なのだ。
まあ、それは良いとして、
外でこんなに大雨にたたられたのは
初めてだ。
そりゃあ、嵐の時もあるにはあった。
でもそれは、自宅の窓から
眺めているだけで、
実際外に出た時は嘘のように
青空が広がっていたもんだ。
海は・・・そう、
海は今どんな色をしている?
私は目を細め、降りしきる雨の中、
遠くにある海を見た。
水煙で曇って良く見えないが、
それは確かに黒っぽい色になっている。

海の色はママの心の色だ。
海がエメラルドグリーンをしておれば、
ママの心が穏やかだと言う証拠なのだが、
海がこんなに黒いと言う事は・・・
もちろん夜になれば
海も眠るから黒くなる。
でも、さっきまで晴天だったのが、
いきなりこの大雨になり、
海の色まで黒くなった。
これはママに、何か異変が
起こっているのかも知れない。
私はそっとママの様子を窺った。
でも、ママには何もこれと言って
変わった所が無いし、
むしろ、胸元に英二が帰って来たからか、
穏やかで幸せそうな顔をしている。
私があれやこれやと考えていると、
いきなり犬山さんが声を発した。

「長い雨ですね、
 こんな雨に出くわしたのは
 こちらに来て初めてですよ」
犬山さんに話し掛けられた中田先生は、
指についた何かを
甲冑の腰の辺りに擦りつけ、
そうだねえ、と
空気の抜けたような声を出して頷いた。
鼻毛を抜いただけでなく、
鼻糞までほじっていたのかと、
ゲッソリしたが、
まあ暇のなせる業なんだろう、
先生も人間だから仕方が無い。

「私も初めてよ、ねえ涼子さんは
 こんな雨に遭った事がある?」
リリーさんに聞かれて涼子さんは
首を横に振った。

「いいえ、一回も無かったですよ」

「おいらも雨なんて久し振りだ、
 こっちの世界は
 いつも晴れだと思っていたもん」
良太君は抱いていたワンコに
ペロペロと顔を舐められ、
くすぐったそうにしている。

「お顔が濡れているのを
 ちれいにしてくれているんでしゅ」
恵子ちゃんに言われて、
良太君はたちまち嬉しそうな顔になり、

「ありがとうな、もう少しの辛抱だ。
 もうちょっとしたら雨もやむさ」
と言いながらワンコの頭を撫でた。

〜つづく

「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。
別荘
「怪談奇談」(幽霊屋敷)
連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」話目

ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」

電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.05.05. (00:21)  / TRACKBACK(-) / COMMENT(-) /
ハレルヤ

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