陣取られてしまった・・・
クロブチコンビにちゃっかりパソコンの前を陣取られてしまった。こうなるとなかなかどいてくれないから、私がパソコンを移動するしかない。
・・・こんな夢を見た・・・
自室で書き物をしていると、何か眩しいものが目の前に立った。
はっとして顔をあげると、何とそこにはイエスキリスト様が立っていらした。イエス様の頭の少し上のところに金色に光る透明な輪があまりにも美しいので見とれていると、お声が聞こえた。
でも、イエス様のお口は少しも動いていない。どうやら私の頭の中に語りかけていらっしゃるようだ。しかし、何をおっしゃっているのかさっぱり分からない。そこで私は間抜けな事を口走ってしまった。
「すみません、私はクリスチャンではありませんので、申し訳ない事に何をおっしゃっているのか全然分かりません」
それでもイエス様はニコニコ笑って私を見ていらっしゃる。そのお顔を見ているうちにとても気分が良くなって来たので、口が軽くなり、またよけいな事を聞いてしまった。
「手と足の傷はもう痛くはありませんか?」何とだいそれた事を聞いてしまったものだと後悔したが、イエス様は私の前にご自分の両手を差し出された。傷などもう何処にも無い。足はどうかと思い、見るとまっ白で本当に美しい足をなさっていた。
そこで目が覚めたのだが、これは大吉夢だとばかりに娘らに言いまくったが、長女「何でイエスキリストやねん。おかん仏教やん」次女「きっといい事あるわ。良かったやん」の一言だけで片付けられた。
これは良い夢でしょうか、誰か夢判断に詳しい方がいらしたら教えてください。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13檻の中の男は頭を抱え込み、
うっうっ、と唸るように泣き始めた。
ここに収容されている人達は、
恐らく人体実験の為に飼われており、
内臓や皮膚、粘膜を
採取されているに違いない。
狂った学者の狂った実験か・・・
暗い檻のベッドの上で、
泣いている男を見ていると、
あまりにも哀れで気の毒で、
私の胸もシクシク痛んで来る。
他の檻の中にいる人達は、
我々に気がついていない。
そりゃ、喋れる状態じゃ
無いだけなのかも知れないが、
多分まだ生きているから、
我々が見えないんだろうと私は思った。
我々が見えるこの男だけが、
絶命したと言う事か・・・
それじゃ、その事を言ってあげれば、
少しは楽になるのでは。
「あの、あんたはもう・・・」
死んでいると言い掛けた私の足を
ママが蹴った。
ガツンと音がするくらい、
かなりの衝撃だ。
「何するんだよ」とママを睨んだが、
あまりにも真面目なママの顔を見て、
文句の言葉が引っ込んだ。
「まだ言わない方がいいと思う」
ママは唇を噛み、首を横に振った。
すると中田先生も小声で、
「そうだ、今それを言うとこの人の
理性が無くなる可能性がある。
見境の無い怒りを
我々に向けて来るかも知れないよ」
そうか、この人にとっては誰が悪で
誰が善なのか、
全く分かっていないはずだ。
自分が死んだと知ったら、
復讐の心が前に出て、
我々を襲って来る可能性が十分ある。
「でも、これではっきりしたわ。
この世界は豊のいる世界よ。
つまり、私達はここを
自由に探索出来るって事だわね」
ママがそう言って通路の奥を指差した。
ママの指差す方向に、
今まで気がつかなかったが
頑丈そうな金属で出来たドアがあった。
「あそこから出入りしているんだな」
私がそう言うと、
「そうだ、白衣を着た奴らが
あのドアから入って来るんだ」
檻の中で男はそう言うと、
両手を頭からはずし、
獣のような叫び声をあげた。
「あぁ・・・今度は誰が
連れて行かれるんだろう・・・」
男の絶叫するような言葉が、
胸に突き刺さり、私はもう
何も言えなくなってしまっていた。
ガチャガチャとドアが鳴っている。
鍵を開けている音だ。
我々はとっさに身構えて息を呑んだ。
ギィーッと鈍い音を立て、
ドアが開くと男が三人入って来た。
頭に白い手術帽を被り、白衣を着ている。
無言のまま真っ直ぐ
こちらに向かって来るが、
我々には全く気がついていない。
部屋の隅でうずくまっている
リリーさん達のところから、
微かな泣き声が聞こえて来た。
「恵子、泣かないで、大丈夫よ、
これは恐いけど映画みたいなもの。
もうちょっとだけ我慢してね」
涼子さんが奥に向かって声を掛けると、
恵子ちゃんは安心出来たのか、
泣き声は聞こえなくなった。
〜つづく
「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。
別荘「怪談奇談」に
(幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」10話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。
出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.05.25. (00:23)
小説 文学 /
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