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樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

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オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店
反対じゃん


チャコにダッコされて舐めて貰っているチャオ。ひょっとして君はチャコの弟だったの?私はてっきり君がお兄さんだと思っていたよ。
ひょいと覗いて、チャコにダッコされるように寝ているチャオを見てビックリしたよ。それ反対じゃん、病気しているのはチャコなんだよ。



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「じゃあ、とりあえず
 アレに乗ってみましょうか」
ママが通路の奥に見えている、
銀色に光る扉を目で指した。
我々は急ぎ足で通路を進み、
その扉の前に立つと、
まるで我々が来るのを
待っていたかのように
ガーッと大きな音を立てて
扉が開いた。

「おっ、開いたよ。
 偶然なんだろうけど
 タイミングが良すぎて
 ちょっと恐いな」
中田先生が誰にともなしにそう言うと、
みんなもコックリと頷いていた。
こう言う場合は大抵誰もが
同じような事を考えるもんだ。
何となく我々が何かに
呼び寄せられているような気が
して気味が悪い。
中は奥行きが広く、
ストレッチャーが三台くらい
楽々入れるようになってはいるが、
ステンレスなんだろうか、
扉と同じような金属で
内張りをしてあるので、
ツルツルした表面が
鏡のように我々六人の姿を
映しているのがこれまた
不快な気分にさせてくれる。
ママに新しく作って貰った
戦闘服なんだけど、
五人が五人とも同じ姿だと、
これほどまでに
異様な雰囲気を醸し出すもんだなと、
今初めて気がついた。
裸の胸に赤黒い大きな縦傷が
あるものの、山村だけが人間で、
我々は何処かの星から
やって来た宇宙人のようだ。
それに、さっき扉が開いた瞬間
流れ出て来たアルコール臭の中に、
生臭い血の臭いを感じたのは
私の気のせいだろうか。
このエレベータで、
血まみれ包帯の芋虫グルグル巻きを
運んだんだと思うと、
背筋が寒くなる。

「何階に行きましょうか」
涼子さんが扉の横にある
ボタンを見て言った。
ボタンは横に三つが
縦に六列並んでおり、
今ピンク色に点灯しているのは
一番下の真ん中のボタンB2で、
その右横にB3がある。
一番上の左は15で終わっているから、
この建物は地上十五階、地下三階
と言う事になる。

「十五階あるのか・・・」
と私が呟くように言うと、

「いや、このエレベータ以外の
 物でもっと上に行けるのかも
 知れない。地下もだ。
 このエレベータだけでは
 分からないよ。でも一応
 一階へは行けるみたいだな」
中田先生がそう言うと、
犬山さんが山村に、

「山村さん、運ばれた階が
 分かりますか、
 エレベータに乗せられてから
 どれくらいで止まりましたか」
と聞いた。
山村はじっと考えてから、
首を横に傾げ、
「上じゃなくて下に降ろされた
 気がするな」と言った。

「そうだ、一階とは限っていない。
 大体こんな秘密裏にやる事を
 地上でなんかするわきゃないよ。
 地下だ、地下に下りてみよう」
私が興奮気味にそう言ったものだから、
ママが苦笑いをしながら手を伸ばし、
B3のボタンを押した。

「考えるより行動よ。
 下から探検しましょう」

〜つづく

「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。
別荘
「怪談奇談」(幽霊屋敷)
連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」11話目

ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」

電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.06.19. (00:42) 小説 文学 / TRACKBACK(-) / COMMENT(11) /
ハレルヤ

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