筆者  活動状況  オンライン小説  新刊+出版本  更新情報 ブログ
メルマガ Link HOME MAIL


fc2-BlogRanking   Blog Entry
管理人

樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

    モバイル版を開設しました!
月別ログ
カテゴリ
最新記事
コメント
トラックバック
リンク




2007.06

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30

オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店
シッマジロウ、あっそびましょ!

このところ我が家の中心はチャコ。チャコチャコと一時間おきに連呼して、カニカマ、ササミ、牛乳と美味しそうなものばかりチャコにせっせと運んでいるのを見ているだけのシマジロウ。自分の名前はひとつも呼んでもらえず、たまに聞こえて来るのは「あんた、何食べてんの!」の怒声だけ。それもシマジロウではなくてクロかブチ・・・・あぁ〜もういやんなっちゃう全然構って貰えない・・・
シマジロウが恨めしそうに見ているので、可哀相になったから今日はいっぱい遊んであげた。



         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

私は眠ってなどいなかった。
只目を閉じ、ママ達がどんな話しを
するのかドキドキしながら
聞き耳を立てていた。

「寝ちまったな・・・」
中田先生が小さな声で言った。
しばらく沈黙があり、
本当に眠ってしまいそうになった時、

「ねえ、それじゃ今までの出来事
 みんなこの人が創っていたの?」

リリーさんだ・・・
あの人は私を嫌っているかもと、
薄々感じていた。
私のせいで犬山さんが
危険なめに遭うんだと
前々から思っていたんだ。
それが本当だと知って、
さぞかし私が憎いだろうな・・・
絶対目を開けたくないと思った。
それよりも、本当にもう
何も聞こえないように
眠ってしまいたい。
そして目が覚めた時には、
何もかもが元通りになっていて、
私は母が洗ってくれた
新しいズボンと上着を着て
学校に行くのだ。

帰りにママの店に寄って・・・・

意識が無くなりかけた時、
バチンと大きな音をたてて、
頬に衝撃が走った。
びっくりして飛び起きると、
目の前に柳眉を逆立てた
リリーさんが立っている。
頬が焼けるほど痛い。
どうやらリリーさんに
顔を殴られたみたいだ。 

何で殴るんだと
言おうとした言葉を飲み込んだ。
リリーさんの顔は蒼ざめ、
怒りの為に生前の年齢が現れたのか、
顔面皺だらけの婆さんになっている。
薄いブルーのロリータドレスを着た
クルクルパーマの可愛い姿に、
このシワシワの顔は
全く持って不自然で恐ろしい。

「チンタラ寝てんじゃないよ、
 誰のせいでこうなったと
 思ってるのさ。
 早く起きて土下座して謝りなよ」
私の胸倉をつかみ、
口から泡を飛ばしながら
喚いているリリーさんを
誰も止めようとしない。
只黙って見ているだけだ。

私は頭の中に、
急速に怒りがこみ上げて来るのを
感じていた。
あの時はいきなりだったから、
私も自分のせいでみんなが
危険なめに遭っているのだと思い込み、
ショックを受けた。
でも、こうして真っ向から、
こんなにボロクソに罵られたら、
私も黙っておられない。
今までションボリ塩垂れていた気持ちが
いきなりシャキンと精気を取り戻した。

「ちょっと、リリーさん。
 それは言い過ぎなんじゃないか、
 今までの出来事がすべて
 僕の創ったものなら、リリーさん、
 あんたはここに存在しないはずだよ。
 犬山さんだってそうだ。
 中田先生も、涼子さんも、
 何でここにいるんだよっ!」
私は完全に切れていた。
 
〜つづく

「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。
別荘
「怪談奇談」(幽霊屋敷)
連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」11話目

ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」

電子出版「短編集 闇の中の住人」 
2007.06.27. (00:03) 小説 文学 / TRACKBACK(-) / COMMENT(-) /
ハレルヤ

Copyright © 2004 Powered by FC2 All Rights Reserved.
Photo by Wisteria Field  Template by lovehelm