チャー
最近昼間の温度が30度を越すようになった。パソコンをしている時チャーが膝の上に来るのでクーラー無しではおられない。しかし、クーラーを付けたら付けたで冷えすぎて、今度は寒くなる。付けたり消したり・・・そんなことの繰り返しだ。
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こっちの世界の人間だ。
君は夢という経路を辿って、
こっちに入り込んで来た、
いわば余所者だ。
君の夢に我々が振り回されて
いるって事なんだよ」
犬山さんがリリーさんの横に
やって来て、そう言った。
犬山さんの態度がデカイ。
今まで私の事を君なんて
言った事が無かった。
犬山さんはいつも私に
遠慮がちに物を言うから、
そんなに気を
遣わなくてもいいのにと、
思いながらも犬山さんの優しさが
感じられて嬉しかったんだ。
それなのに・・・・
ママも中田先生も何も言ってくれない。
でも、その顔を見ただけで、
ママ達も犬山さんやリリーさんと
同じ事を思っているに違いないと
分かっていた。
みんなが私を厄介者、
余所者だと思っているのだ。
「今までずっと信用して来たんだ。
僕はママ達が大好きだから、
この世界にずっと留まりたいと
思っていたんだ。
それなのに、みんなは
僕がここにいると迷惑だって
言うんだな。
酷いよ・・・みんな・・・」
私の頭の中から怒りが
引き潮のように消えて行き、
代わりに深い悲しみが押し寄せて来た。
「あんたいいかげんに
元の世界に帰りなさいよ。
ここはあんたが
住める世界じゃ無いわ」
リリーさんが強張っていた顔を緩め、
憐れみを含んだ笑みを浮かべて
そう言った。
そうか、私はいいかげんに
目を覚まさないといけないんだな、
しかし、どうやって
目を覚ませばいいんだ。
「僕がこっちの世界に
いたいと言う気持ちは確かに強い。
でも、あっちに
どうやって戻ればいいのか
分からないのも事実なんだ」
私がそう言うと、
犬山さんとリリーさんは
顔を見合わせ、眉を潜めた。
「そんなの簡単じゃん。
チネばいいのよ」
今までずっと黙っていた恵子ちゃんが
笑いながらいきなりそう言った。
恵子ちゃんは確か前にもそんな事を
言った事がある。
そうだ、涼子さんがまだ生きていて、
こっちの世界に来れないと分かった時、
そう言ったのだ。
あの後恵子ちゃんはとんでもない
化け物に変身したのだが・・・
いつもなら、
そんな事を言っちゃダメと
恵子ちゃんを叱るはずの涼子さんが、
黙ったまま私を見ている。
無表情なその顔からは、
何を考えているのか、
およそ想像も出来ない。
恵子ちゃんはワンコを抱いた良太君と
何やら小声で話しをして、
二人とも私の方を見て、
クスッと笑った。
〜つづく
「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。
別荘「怪談奇談」に
(幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」11話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。
出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.06.28. (00:45)
小説 文学 /
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