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樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

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2007.07

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オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店
熟睡


カスガがお昼寝の真っ最中。前足を揃えて寝ている姿があんまり可愛いのでパチリ。朝昼兼用のご飯を食べたら、我が家の猫達はお昼寝をする。その時をめがけて私はビリー三日目突入。本当ならディスク2に入るらしいが、私はまだ基礎もまともに出来てないのでとことん基礎をやるつもり。三日目になるとさすがにだるく、筋肉痛で動きが一層鈍くなる。でも今日も一応最後までやった。ナナはもう見飽きたのか参加して来なかった。



1〜35は「続きを読む」の中36 37 38 39 40 41 42 43 44

山村の顔が
次第に和らいで行くのが
私にも分かった。
山村が瞬きをする度に、
涙がポロポロこぼれ落ちる。
それは玲子さんが
行ってしまった為に流れた
涙には違いないのだろうが、
先ほど号泣していたものとは、
全く違う涙のように私は感じた。
山村は今、顔を痙攣させて、
必死に笑顔を作ろうと
頑張っている。
ママは山村の肩に手を置き、

「さあ、玲子さんの為にも
 子供達を救いに行きましょう。
 彼女はあなたに珠江ちゃんを
 託したのよ。
 珠江ちゃんは生きている。
 あの子の強い波動が、
 私達を導いてくれるわ。
 B2にある部屋に行くのよ」

今やママは、B2に子供達が
閉じ込められていると言う
強い確信を持っている。
山村がママの言葉に
勇気づけられたようで、
背筋を伸ばして立ち上がった。

手術室を出るとすぐに、
ブーンと言う音が
耳に飛び込んで来た。
通路の右に機械室がある事は
もう知っていたが、
ママがその扉の前で立ち止まった。

「ママさんどうかしましたか」
中田先生が聞くと、
ママは顔を曇らせ、
「ここは只の機械室じゃないわ」
と呟いた。

「入りましょう」と山村が言う。

ええ、入ってみましょうとママが
言ったので、我々は全員そのドアに
吸い込まれるようにして
入って行った。
機械室のドアは
手術室のドアに良く似ており、
間口が広く、開けられた時、
扉は左右の壁の中に
収納されるようになっている。
天井に取り付けられた
昼白色の蛍光灯のおかげで、
中は明るい。
何の箱かは分からないが、
正面中央に大きな鉄の箱があった。
箱の上は蓋が二枚、真ん中で
四つの蝶番を使って
しっかりと留めてあり、
右の蓋の端しに頑丈そうな
取っ手が一つ付いている。

「何か箱みたいですが、
 いったい
 何を入れる箱なんでしょうねえ」
山村が不思議そうな顔で箱の回りを
見て回っている。
箱の真後ろの壁に
モーターのような機械が
取り付けられており、
青や赤、黄色の、
細めのコードをより合わせ、
一本の太いコードにしたもの五本が
箱に繋げられている。
ブーンと言う音はこの
モーターのような機械から
聞こえているようだ。
そして、その機械の右横の壁に、
今は何も映っていないが、
三つのモニターが
取り付けられている。

「このモニターが気になるねえ、
 いったい何を映すのかな?
 防犯目的にしちゃ、
 何も映ってないしなあ・・・」
中田先生がモニターを見あげて
誰にともなしに呟いた。

左右の壁沿いに
大小のストレッチャーが
数台置かれている。
その側をうろうろしていた涼子さんが、
あっ、と小さい声をあげたので、
みんな涼子さんの所に集まった。

「見てください、これ・・・」
涼子さんが指差したのは
縦横一メートル
深さ五十センチくらいの
ストレッチャーで、
私はこのストレッチャーに
見覚えがあった。
これは我々が初めて
手術室に入った時、
おそらく玲子さんのものだろうが、
内臓をほとんど取り去った
人間の残骸を入れていた
ストレッチャーと同じ物だ。
あの時ストレッチャーを押して
手術室から出て行った男は、
この部屋に入ったんだ。

「中が血だらけですよ。
 何か内蔵の欠片みたいなものも
 こびり付いてます」

犬山さんが中を覗き込んで、
報告してくれるのが、
これまた気持ち悪い。

「玲子さんの血だ・・・」
私の横で山村が唸るように言った。

〜つづく

「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。
別荘
「怪談奇談」(幽霊屋敷)
連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」11話目

ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」

電子出版「短編集 闇の中の住人」
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2007.07.19. (00:36) 小説 文学 / TRACKBACK(-) / COMMENT(13) /
ハレルヤ

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