ダッコして!
猫達の写真を撮っていたら、シマジロウがダッコして欲しくてジャンプの態勢に入った。モ〜こんなカワイイ目で見つめちゃイヤン。
ビリー七日目突入。ガンバルゾー!
・・・・
みなさまへ・・・・
ブログを初めてもう二年になりました。最初は見に来てくださる人も少なく細々と書いておりましたが、正直何の希望も無く、書いていても空しいなあと思う事ばかり。それが今ではアップしたと同時にコメントをくださったり、連載小説「ママの店」の温かい感想などを書いてくださったりで、こんなに嬉しい事はありません。あきらめないで続けていて本当に良かったと思います。今日はこの場を借りまして皆様に心からお礼を申し上げます。
ありがとうございます。まだまだ未熟で、これから先もどうなる事やら分からない私ですが、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。ハレルヤ
1〜43は「続きを読む」の中 44 45 46「あの時と同じものが、
この中にあると思う」
中田先生が暗い声で
ボソッと言った。
「あの時って?」と私が聞くと、
先生は下を向き
静かに首を振った。
そして「何て事を・・・」
と言ったきり
黙り込んでしまった。
何て事って何なのさと言い掛けて、
聞けない雰囲気になっているのに
私は気がついた。
みんなもそう感じたのか
誰も何も聞かないでいる。
と、その時山村が
いきなり身を乗り出した。
「先生、あの時って何なんですか?
是非説明してください」
何も知らない山村が、
私の言いたかった言葉を口にした。
ママは何もかも分かっているらしく
寂しい目をして横を向いているが、
犬山さんと涼子さんは、
真剣な顔で先生の様子を
見守っている。
きっと犬山さん達も、
私と同じような
状態におかれていたんだろう。
聞きたくても聞けない雰囲気って、
こう言う時を言うのだと、
私は思った。
それにしても知らないと言う事は
強いもんだ。
山村の問いに先生はどんな
反応を示すのだろう。
そんな事を思っていたら、
「思い出したんだよ。
あの時の煉獄を・・・・
風の音に混じって微かに
人の声がしていた。
それも大勢の人のね。
みんな助けて助けてと言って
泣いているんだよ。
あの時、あの中は
火がドロドロになって
燃えていたんだ」
私は中田先生が
何を思い出したのか
やっと分かった。
先生は恵子ちゃんと一緒に
天空にポッカリ空いた
煉獄に吸い込まれた時の事を
言おうとしているんだ。
先生の話しは続く。
「ドロドロになった火なんて、
あの時まで見た事が無かった。
地球の中心にあるマグマは
きっとこんな状態なんだろうって
思っていたら、
その中に人間がたくさん
ひしめき合っているのが
見えたんだ。
普通の人間だったら、
近づいただけで
骨まで溶けてしまう溶岩なのに、
その中にいる人達は
溶けないどころか火傷も負わず、
ただ苦しそうに顔を歪めて、
ゆらゆらと揺らめきながら
立っているだけなんだ。
両手を上に上げて、
何かをつかもうとする格好で
もがいている人もいたけど、
皆熱いからではなくて、
何か別の事で苦しんで、
何とかしてその苦しみから
逃れたいと思っている人達
ばかりなんだ。
恵子ちゃんが
シクシク泣いていた。
私はあの子を
抱いてやろうとしたんだけど、
周りにいる人々が
異常反応を示したんだ。
てっきり私に
憎悪を向けたと思って、
もう何をされるのか
想像しただけで怖かった。
その時、助けてって
何処からか声が聞こえたんだ。
えっ、と思って
その声がした方を見ようとしたら、
周りにいる人達が
一斉に私を見ていて、
助けてって口々に叫び出したんだ。
助けて、助けて、助けてって、
もう大合唱だ。
そしていきなり誰かが
私にしがみついた。
そうしたらそれが
合図になったかのように、
一斉に皆が飛びついて来たんだ」
恵子ちゃんの話しの
琴線に触れたからか、
涼子さんが
胸にぶら下がった石にそっと
手を当て、下を向いている。
その石の中には恵子ちゃんが
入っているのだ。
「先生、あの時は恵子を
助けに行ってくださって
本当に感謝しております」
涼子さんが潤んだ目で
中田先生を見てそう言うと、
先生は、首を横に振り、
「いや、あの時は連れ戻す事が
出来なくて申し訳無かったよ。
でも今は
それを言いたかったんじゃ
無いんだ。
兎に角この箱の中は、
あの煉獄に続いているって事さ」
先生の言葉にみんなびっくりした。
「じゃあ、これは箱じゃ無くて
穴なんだね。
それも人間を放り込む穴・・・」
私がそう言うと、先生は
私の顔を見て頷いた。
この箱の中が、人を放り込む穴に
なっていると言う事実も恐いけれど、
先生の目がギョロギョロして
血走っているのが、
正直言って何よりも恐しい。
「畜生!あいつらこの中に
玲子さんを捨てやがったんだ・・・
他の連中も死んだらこの穴に
ポイだったのか」
山村はギリギリと歯軋りをしながら
唸るような声を出した。
〜つづく
「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。
別荘「怪談奇談」に
(幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」11話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。
出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.07.23. (00:13)
小説 文学 /
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