貫禄あり
カウンターの上でゆったりと寝そべるブチ。ブチはクロといつも一緒に行動するが、クロが動ならブチは静だ。実行犯はクロでブチはいつも見張り役を務める。そしてブチは何故かカリン、トウ、カスガなどの女組には非常に人気があるのだ。それがまたチャーの癇に障るみたいで、今も後ろから忍び寄り咬みつく隙を狙っている。
ビリーDISC2四日目足を広げた瞬間「うぉりゃ!」と叫ぶビリーがカッコイイ。ぶざまな自分の弛んだ太ももを見て、いつになったら引き締まるのだろうかとちょっと悲しくなった。でも、あきらめないで頑張ろう。
1〜47は「続きを読む」の中 48 49 50 51 52 53 54 55「中に温度計があります。
それから床に
通風孔らしき物がある。
こりゃまるで冷蔵庫ですね」
カーテンの中から出て来た
犬山さんが、
驚くべき報告をした。
「これ、普通のカーテンじゃ
無かったんだ・・・」
涼子さんが感心したような顔で
そう言いながら、
手でカーテンを触っている。
「そうか、
やっぱりそうなんだ」
中田先生が何か意味不明の
言葉を口走り
カーテンの中に入ったので、
我々も続いて中に入った。
見れば犬山さんが指差す方向に
温度計が掛けられており、
温度は五℃丁度になっている。
次元の違う我々は温度にまで
頭が回らなかった。
意識しない限り
温度を感じる事が出来ないのだ。
いきなり極寒が襲って来た。
「うひゃあ、こりゃ寒い・・・
床から冷たい空気がどんどん
上がって来るよ」
私は顎をガチガチ鳴らして、
足元にあるスノコを見た。
「この人達の血色がいいのは、
ヘモグロビンの濃度が
高くなっているからだ」
中田先生が呟いた。
現場が現場だけに、
嬉しそうな顔が気になるが、
まあ医者と言う物は
何でも学術的に物事を
考えてしまうから仕方が無い。
これも一種の職業病だ。
「先生、そのヘモグロなんたらが
いったいどうしたんですかい?」
山村が不機嫌そうな顔をして
中田先生に聞いた。
先生は良くぞ聞いてくれました
とばかりに説明を始めた。
山村の不機嫌そうな顔など
お構いなしだ。
「つまりだ、ここの部屋に
入れられている者達は、
内臓だけを使用する目的で
保存されているんだ。
手足などのパーツは
おそらく使用しないと思う。
このカーテンは
特殊な繊維で出来ており、
外部からの熱を遮断している。
中は足元から上がる冷風により、
五℃丁度を保つ冷蔵庫に
なっているんだな。
その温度で体全体を冷やし、
中にある内臓の温度を
十五度前後に保っておけば、
内臓はいつでも新鮮なままで
使用出来る」
あれ?
ヘモグロビンはどうなった・・・
私は先生が山村の質問とは違う
説明をしたので、
何気に山村の顔を見ると、
山村はどう言う訳か
憎しみを込めた目で
先生を睨み、
ギリギリと歯軋りをしている。
しかし先生は山村の事など、
全然気にしていないようだ。
「先生、ここの人達は
もう死んでいるのに、
どうしてこんなに血色が
いいのでしょう」
涼子さんが不思議そうに聞くと、
先生は、ああそうだった、
それを説明しなくちゃ
いけなかったんだと
思い出したようで、
慌てて説明を始めた。
〜つづく
「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。
別荘「怪談奇談」に
(幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」11話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。
出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」