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樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

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オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店
背中が寒い?

チャオがあんまりクシャミをするので座布団を被せてやったら、誇らしげにみんなの所に見せに行った。しかし他の猫達の反応はゼロ。
人間は暇になると猫に馬鹿なことをして喜び、猫達も馬鹿なことをされたがる。



1〜57は「続きを読む」の中
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「鎮静剤を打たれたらしいな」
中田先生が呟いた。
鎮静剤か・・・
「鎮静剤だったら、
 そんなに危険な薬じゃ無いよね」
少年が心配だった私は、
ちょっと気持ちが軽くなって
先生の顔を見た。

「うん、少量なら害は無いよ。
 でも、あんなに急に脱力を
 起こすところを見たら、
 かなりの量だ。
 このまま何度も投与し続けると、
 ショック死をしかねないなあ」

ショック死・・・
たちまち軽くなっていた気持ちが
またずっしりと重くなった。
クソッ、あいつらめ!
腹の底からこみ上げて来る怒りに、
握り締めた拳がブルブルと震える。
ふと事の発端となった
少女を思い出した。
砂山を壊されて腹が立つ気持ちは
分からなくも無いが、
あの子さえ泣かなかったら
少年は注射を打たれずに済んだ。
そんな事を思っちゃいけないと
分かっていても何か
鬱陶しい気分になって来る。
見れば少女は
いつの間にか泣き止んでおり、
まるで何事も無かったかのように、
また山を作り始めていた。
何も喋らず黙々と
砂をかき集め、壊れた部分を
修復して行く少女を、少年は
砂場にペタリと座りこんだまま、
黙ってぼんやり見つめている。

「まったくもう・・・」
少年の横にしゃがみ込んだ
監視役の女が、
うんざりした声を出した。
いゃ、少女は悪くない、
悪いのはこいつらだ。
この少女だっていつ殺されるか
分からない。
ここにいる子供達はみんな、
親兄弟から引き離されて、
不安な気持ちで毎日を
過ごしているに違いないんだ。
こいつらは先生なんかじゃない。
一瞬にせよ保育士だと思った私が
馬鹿だった。
こいつらは子供だって容赦しない。
人間を実験の材料としか
見ていない化け物だ。

「あんたねえ、騒いでばかりいると
 誰よりも早く203(にいまるさん)
 に入れられるよ。
 ちょっとでも長く
 生きていたいでしょう?」

女は反応の無い少年に話し掛けている。
にいまるさん・・・?
ちくしょう、203の事か、
私はさっきまでいた203号室を
思い出した。

〜つづく

「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。
別荘
「怪談奇談」(幽霊屋敷)
連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」12話目

ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」

電子出版「短編集 闇の中の住人」 
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2007.08.22. (00:57) 小説 文学 / TRACKBACK(-) / COMMENT(0) /
ハレルヤ

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