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樋口裕子

  • 名前:樋口裕子
  • HP⇒ハレルヤ

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オンライン小説&出版本紹介のHP「ハレルヤ-樋口裕子-」のブログ、夢日記や短編小説など書いていく予定です。(コメントの欄に業者の方の宣伝はご遠慮願います)
 我が家の猫達&ママの店
帽子?をかぶったチャオ

またまたチャオに悪戯を・・・指吸いしている時に靴下をかぶせてやった。チャオって指さえ吸えれば何されても平気なんだね。



1〜57は「続きを読む」の中
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「こにいるのはやっぱり、
 さらわれて来た子供達
 なんでしょうかねえ・・・
 みんな何処と無く
 暗い顔をしています」
涼子さんはここにいる子供達と
恵子ちゃんを重ねて考えてしまうのか、
とても悲しい目をしている。

「こんな施設が
 実際に存在しているだなんて
 信じられないよ・・・」
犬山さんは独り言のように言った後、
深い溜息をついた。
中田先生は唇を引き結び、
腰に手を当てて何か考えているようだ。
ママは黙ったまま
砂山を作っている少女の横にしゃがみ、
じっと小さな手の動きを見つめている。

それにしてもこの空、
どうやって作っているんだろう・・・
私は異様なまでに青い空がさっきから
気になって仕方がなかった。

「ねえ、ここって地下二階だよね」
私が先生や犬山さんの方を向いて
念をおすように聞くと、
涼子さんとママが振り向いた。

「そうだが・・・?」
と言った先生の目はもちろん、
みんなの顔にも、
私が何かに気がついたのでは、
と言う期待が表れている。

「この空人工なんだろうけど、
 奇妙な色だと言う事を別にしたら、
 とてもよく出来ているね」
と私が言うと、
四人一緒に空を見上げた。
先生は、うーん・・・と唸り、
犬山さんはしきりに首を傾げている。
ママと涼子さんも不思議そうな顔だ。

「こんな色の空だなんてあり得ない。
 昭日町でもこんなんじゃなかった。
 空と言う物はもっと透明だ」

私がみんなを見回してそう言うと、

「なあ、豊・・・
 私にはコンクリートで出来た
 灰色の天井にしか見えないんだが」
と中田先生が、怪訝な顔で言う。

「えっ、嘘だろう・・・
 こんなのがコンクリートだなんて
 絶対おかしいよ。
 僕には青い液体みたいに見えているよ」
私が抗議するように言うと、
全員がもう一度空を見て奇妙な顔をした。

「豊、私達とあんたとは今
 見えている世界が違うのかも・・・」
ママの言葉に、私はガーンと一発
頭を殴られたような気分になった。

〜つづく

「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。
別荘
「怪談奇談」(幽霊屋敷)
連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」12話目

ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。

出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」

電子出版「短編集 闇の中の住人」 
2007.08.28. (00:31) 小説 文学 / TRACKBACK(-) / COMMENT(0) /
ハレルヤ

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