カリンに悪戯
我が家の猫達は写真を撮られると分かると緊張する。
このように頭にのっけられても動かないでジッとしているのだ。
今日はブチが便秘なのでマーガリンを食べさせていたら、カリンが私も頂戴と鳴きながらやって来て横取りして全部食べてしまった。
デブになっても知らないからねっ。
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ドスンと音を立てて、
固い地面に尻餅をついた。
その瞬間、胃が口から
飛び出るような衝撃を受け、
すぐさまジクジクとした
痛みが尾てい骨あたりから
広がり始めた。
私は顔を歪めて
痛む箇所を手で押さえ、
もう片方の掌で床を触って見た。
床の色はオークル系の
ひんやりとしたリノリウム・・・
この部屋には見覚えがある。
私は目の前にある家具が、
臙脂色をした皮張りの
ソファーである事に気がついた。
これはあの部屋に置いてあった
四人掛け用の応接セットだ。
左方向を見ると、
壁沿いに本棚が並んでおり、
その隣に大きなパソコンが置かれた
デスクがある。
間違いない、ここはB3の
あのプライベートルームだ。
アレ?
目の前のソファーに誰かが
座っているような・・・
音を立てずにそっと立ち上がり、
ソファーの背もたれから覗き込むと、
それは白衣を着た男で、
両手で顔を覆い、
肩を小刻みに震わせている。
何をしているんだろうかと
思いじっと観察していると、
低い嗚咽が聞こえて来た。
泣いているのか・・・
どうせ次元が違うんだから、
私の姿など見えるはずが無い。
私は男の前にあるソファーに
座りに行った。
「よっこらしょ、あぁ尻が痛い。
おい、あんた・・・
何をそんなに泣いているのかな?
自分のやっている事の恐ろしさに、
今頃やっと気がついたのかい」
どうせ言っても聞こえやしないと思い、
私は思いつくだけの悪口を
言ってやりたくなった。
「あんたらは赤ん坊だって
容赦しないんだな、
B2の人間家畜部屋を見せて貰ったよ」
男の背中が一瞬ピクッと動いたが、
何、痙攣でも起こしたのだろうと
気にせず、私はジクジク
今まで目撃して来た場面を
逐一並べ立ててやった。
「あんたらはこの施設で、
妙な実験をしているようだが、
いったい何の目的でこんな・・・」
いつの間にか男は泣くのをやめていて、
泣き声の代わりにククククと
押し殺したような声で
笑っている。
〜つづく
「ママの店」(激闘編)をHPにUPしました。
別荘「怪談奇談」に
(幽霊屋敷) 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」12話目ブログに書き溜めたものをアレンジしておりますが、
暴力シーンやグロテスクな表現が含まれておりますので
ご注意ください。
出版「ハレルヤ」「ひとでなしの倫理」電子出版「短編集 闇の中の住人」
2007.08.31. (00:07)
小説 文学 /
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